発達障害の無職率をデータにして表してみた。失業率とひきこもり多すぎ!
2017/10/24
発達障害は無職になりやすいといえます。
じっさい僕も発達障害ですが、その症状によって仕事は長続きせず、無職期間は合計すると3~4年ほどあります。
35歳でそれだけ無職ってやばいですよね。
今回は発達障害はどれほどの無職率なのか、データをもとにご紹介します。
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発達障害が無職になる理由
「発達障害の就職は障害者枠がぜったいおすすめ!就活事情の厳しさ」でも書きましたが、発達障害の就職はきびしいものです。
僕も何度も会社でミスをしてはクビになり、周りとのコミュニケーションとれなさから疎外され、退職に追い込まれたりと、厳しいものでした。
今は障害者手帳を利用して、障害者枠で就職した会社でなんとかやっていますが、そうでもしないとなかなか普通の仕事に定着することができません。
発達障害が無職になってしまうのは、以下のような理由があります。
・コミュニケーションが苦手なため面接で落とされてしまう
・就職してもすぐに辞めてしまう
・仕事を転々として定着できない
・正社員の仕事に就けず、バイトなどで無職扱いされてしまう
このような理由から、無職になり、また無職期間が長引いてしまいます。
就職率の割合
発達障害者の仕事をしている割合はというと、発達障害で新卒の大学生は、4人に1人しか就職できていないというデータがあります。
さらに、その中から新卒時の仕事を続けられる定着率は、これまた4分の1となっています。
これはアメリカのデータですが、発達障害である自閉症スペクトラムの失業率は、75%~79%に達しているとされています。
このデータから大部分の発達障害を抱えた人は、就職につけない、無職の状態になっていると考えられます。
引きこもりになる場合も
僕も無職の期間、一時期ひきこもりになった時期がありましたが、発達障害は引きこもりになりやすいというデータもあります。
イギリスのデータですが、発達障害者の5~10%は、引きこもりになっているとされています。
いったん引きこもりになると長期化する場合が多く、10年以上外に出ず、引きこもりになっているケースが多いそうです。
これは日本のデータではないので比較は難しいですが、国の環境を考えると日本のほうが引きこもりにはなりやすい土台があります。
そのため、日本では発達障害の引きこもりはもっと多いのではないかと考えられます。
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仕事をクビになり無職になったとき
僕は新卒のとき、親の知り合いの会社にコネで入社することができました。
しかし、営業事務という仕事は求められることが多く、人とコミュニケーションが密接で、事務作業もこなさなければならなかったので、ADHDの僕には悪魔のような仕事内容でした。
コネ入社ということで、1年間はなんとかなりましたが、やんわりと退職を勧められて、自分もボロボロになっていたことから退職しました。
会社都合ということになったので、失業保険がでて、3か月間は保険料でなんとか生活できました。
しかし、1年間ボロボロになり続けながら仕事した結果、精神的にまいってしまい、次の仕事を探す気持ちになれませんでした。
そこからは一人暮らしの家から実家に戻り、約2年間引きこもりしていました。
引きこもっていた時期は、合計しても外に出たのは10時間くらいです、酷いものですね。
引きこもりから抜け出せたきっかけ
ヒッキー無職状態から抜け出せたきっかけは、たまに通っていた本屋さんがバイトを募集していたことでした。
「好きな漫画が置いてあるところなら働けるかも」と思って、しがみついて働きました。
さびれた老夫婦が営んでいる本屋だったので、お客は少なく、暇な時間が多く、接客を急がされないところがよかったです。
「忙しくない、自分のペースでやれる範囲ならできる」ということに、このとき気が付きました。
1年ほどバイトをして、それから正社員になるべく就職活動をしましたが、そこからは何十社も不採用で、採用されても使用期間でクビを何度も経験しました。
どの会社も本屋のように気楽で自分のペースで仕事をさせてくれるところなどなく、どこも急き立てられるように仕事しなければいけないのはあっていませんでした。
ADHDであると分かり今に至る
そんなとき、「自分はおかしい」と思い、病院でADHDであることが分かりました。
それから障害者手帳を取得し、ハローワークの障害者枠でいまの仕事を見つけられ、現在にいたります。
正直、ここまで来るのは長かったですし、苦労の連続でした。
合計すると、無職の期間は3~4年はあると思います。
進むべき道はある!
正直、発達障害なんてあると、もう「世の中はクソ!」と思うことの連続です。
働きたくても働けない、そんな障害を理解されない辛さは、なってみないとわかりません。
それで無職になって、引きこもりになって、自暴自棄になるのは当然のことだと思います。
ただ、そんな人生を歩んできた僕だからこそ、言いたいです。
「どんなに険しい道でも、道はある」と思うんです。
視界を広げれば、僕らのような生活することが困難な人に対しては、国からの支援もいろいろあります。
障害者手帳や、仕事での障害者枠、発達障害者用の職業訓練校など、ほんとうに困ったときは、生活保護もあります。
そんな国の制度を、存分に利用してやろうじゃありませんか。
僕らは使い物にならないのではなく、あった場所なら能力を発揮できるんです。
その居場所はきっとあります。発達障害は無職と紙一重の天才の才能を持っているんですから。
今無職である人も、もうどうにもならないと思っても、進むべき道はあるんだと気が付いてほしいです。
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