発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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発達障害の知的障害について。その違いとIQごとにできることできないこと

   

発達障害のなかには、知的障害をともなう場合があります。

知的障害はおもに、IQ70以下のことをさし、IQによってランクがわかれていきます。

軽度知的障害だと認められると、療育手帳を取得できるので、税金の優遇や、障害者枠での仕事を紹介してもらえるなどを受けられます。

今回は、発達障害の知的障害について、その違いや定義、症状の度合いや療育手帳についてをご紹介します。

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発達障害と知的障害の違い

・ASD 自閉症スペクトラム アスペルガー症候群

・ADHD 注意欠陥、多動性障害

・LD 学習障害

 

発達障害には上記の3つの分類がありますが、知的障害をともなうのは、ASDとADHDだけになります。

ADHDについては知的障害が合併するかたちで、ADHD自体の症状に知的障害はありません。

 

LDについては、学習障害ということから知的障害があると思われがちですが、知的障害はありません。

文字が見えにくかったり、数字の意味が分からないという意味であり、IQが低いということではないんですね。

 

知的障害の定義

知的障害は、「知的機能」と「適応機能」の2つによって決められます。

知的機能はIQのことで、IQが70以下の場合、知的障害があると認められます。

 

・IQ70~51 軽度知的障害

・IQ50~36 中度知的障害

・IQ35~21 重度知的障害

・IQ20未満 最重度知的障害

 

知的障害のランク分けは、このようになっています。

境界知能として、グレーゾーンと呼ばれるIQは、IQ85~70をさします。

 

知的障害で取得できる障害者手帳

軽度知的障害が認められると、障害者手帳のなかでも「療育手帳」の取得が可能になります。

発達障害は「精神障害者保健福祉手帳」か「療育手帳」の2つのどちらかになりますが、療育手帳は知的障害がみとめられたばあいのみ発行可能です。

 

また、療育手帳のほうがメリットが高く、障害者手当や障害者年金がうけられるなどの優遇があります。

関連「発達障害でもらえる障害者手帳の「療育手帳」の取得方法。メリットがすごい!」

 

グレーゾーンの障害者手帳について

僕はこのグレーゾーンに属していて、IQが83でした。

平均的なIQが100なので、やはりちょっとしたことで困ることはあります。

 

例えば、計算が遅かったり、頭がまわらずぱっと言葉が出てこないなどです。

しかしその程度あれば、日常生活に支障はないだろうとの判断で、障害者手帳を取得するのはなかなか難しいです。

 

一度療育手帳を取得するためにテストを受けましたが、無理だという判定をうけました。

市町村によっては基準がゆるいところもあり、グレーゾーンでも療育手帳が取得できるところもあるようですが、ほとんどの場合は厳しいのが現状です。

 

知的障害の重さによってできること

IQ70~51 軽度知的障害

軽度知的障害は、生活全般の食事をきちんとしたマナーで食べる、トイレを清潔にする、公共の乗り物に一人でのり、学校や職場に通うという生活一般のことができます。

しかし、基本的に大人でも小学生並みの知能なので、大学に通ったり、難しい仕事をすることが困難になります。

 

・食事、排便、歯磨きなど生活ぜんぱんのことができる

・小学生低学年~中学年ほどの算数やひらがなの読み書きができる

・周りとのコミュニケーションがとれる

・漢字は読めるものと読めないものがある

・中学校の授業についていくことが困難

 

IQ50~36 中度知的障害

生活における自分のことは繰り返しの反復、指示をすれば一人で行うことが可能です。

着替えなどは時間がかかるため、余裕をもってしたくしなければなりません。

誰かの指示を受けるなどの助けがいるため、一人暮らしは困難になります。

 

・自分で着替えはできるものの、TPOにあわせて何を着ていいのか判断できない

・お風呂は自分で入れるものの、体をうまく洗えないので洗い残しがある

・買い物はできるものの、お金の計算がわからない

・新しいことを一人で助けなしにするのは不可能。そのため、電車に初めて乗るときなどは切符の買い方から繰り返し教えなければならない

・旅行先など、公共機関を使い知らない場所から一人で自宅に帰るのは不可能

・漢字はほとんど書けないが、ひらがなはある程度書ける

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IQ35~21 重度知的障害

重度になると、自分のことでも手助けなしで一人で行うことは困難になります。

着替えを手伝ってもらったり、トイレを流してもらったりと、考える力が弱くなります。

 

・お風呂で自分の体を洗うのが困難で、洗ってもらう

・着替えは服は着れるものの、ボタンが留められない。ヒモが結べない

・挨拶や返事はできるものの、会話は困難になる

・体や服の汚れをあまり気にしない

・何度も行っている場所でも、一人で行くことができない

 

IQ20未満 最重度知的障害

声を出すことはできますが、言葉としての単語が理解できず、会話どころか挨拶すら不可能な場合が多いです。

日常生活のことは自分ではまったくできないため、すべてを介助してもらう必要があります。

 

・着替えや歯磨きがまったくできない

・便意を伝えられないためおむつが必要

・話すことができないので、叫んだり手や頭をふってい意思を伝えようとする

・歩くことが困難で、車いすを使うこともある

 

適応機能について

知的障害を決めるメインはIQですが、適応機能も補助として診断されます。

適応機能とは、物事を決める判断をどう下せるか、その場面に対応、対処できるかなどの能力です。

 

IQに応じて、できること、できないことを比べてみて、知的障害のレベルの判断をします。

たとえば、IQが48でも適応機能が高ければ、中度知的障害と診断されるところが、軽度知的障害と判断されます。

このように、適応機能の向上をはかることが、知的障害を軽減させるためのカギともいえます。

 

発達障害と知的障害の併発

ADHDやアスペルガーなどは、その障害自体には知的障害をともないません。

しかし、知的障害が併発することがあり、併発した場合は2つの症状がでるのでやっかいです。

 

知的障害がない場合、ADHDやアスペルガーはぎゃくにIQが高い場合が多く、平均の100を軽く超える人が多いです。

そのぶん、できることとできないことの凹凸はありますが、それが天才肌と言われる由縁となっています。

 

知的障害の仕事

知的障害だと認められた場合は、療育手帳の取得が可能になり、療育手帳があると障害者枠で仕事を探すことができます。

知的障害がない発達障害者が、一般枠で仕事をさがしたときの就職率は、わずか25%です。

 

いっぽう、障害者枠で探した時の就職率は75%と、就職できる可能性は3倍にもなります。

そのため、療育手帳を取得できたなら、使わなきゃ損!の精神で、どんどん障害者枠を利用して仕事探しをしたほうがお得です。

詳しい就職先などは、「発達障害の就職は障害者枠がぜったいおすすめ!就活事情の厳しさ」ご覧ください。

 


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