発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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発達障害でもらえる障害者手帳の「療育手帳」の取得方法。メリットがすごい!

   

「発達障害が取得できる障害者手帳「精神障害者保健福祉手帳」について」の続きになります。

発達障害は仕事や税金の免除などを受けられる、メリットが高いとされる「障害者手帳」は、長らくのあいだ持つことはできませんでした。

しかし、さいきんの2010年からは日本の制度が変わり、発達障害でも障害者手帳を受給できるようになりました。

 

発達障害で持つことができるのは、「療育手帳」か「精神障害者保健福祉手帳」の2種類です。

今回は、発達障害が持つことができる療育手帳についてをご紹介します。

 

ちなみに、ぼくは申請したことがありましたが通りませんでした。

やはり、OKになったからといって、なかなか審査は厳しいのが現状ですね。

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療育手帳

療育手帳は知的障害がある人が取得できるものです。

基本として、IQが70以下が基準となります。

住んでいる場所によって基準はまちまちで、なかにはIQが90ほどでも取得できる自治体もあります。

 

等級に関して

等級が上になるほど、受けられる支援も充実します。

等級の分け方は、自治体によって違いますが、大きくは2種類にわけられます。

 

・A1 IQ35未満 重度

・A2 IQ35~49 中度

・B1 IQ35~49 中度

・B2 IQ50~69 軽度

 

・1級 重度

・2級 中度

・3級 軽度

 

知能検査の方法

知能検査の方法は数種類あります。

 

・田中ビネー式知能検査(2歳~成人)

・鈴木ビネー式知能検査(2歳~成人)

・WPPSI(3歳10ヶ月~7歳1ヶ月)

・WISC(5歳0カ月 ~ 16歳11カ月)

・WAIS(16歳 ~ 89歳)

 

日本では、田中ビネー式知能検査をもちいる病院が多いです。

検査時間は60~90分ほどで、こどもでも負担がないように配慮された作りになっています。

 

また、子どものころのことをよく知る両親に話を聞いたり、通知表などの提出を求められます。

IQと言動を総合的に判断したうえで、1~2か月で通知が届きます。

 

IQ70ってどのくらい?

普通のひとのIQは100で、IQ70はどの程度かというと、個人差が大きいですが、学校の勉強はがんばってもついていけず赤点ばかり。

年齢相応の対応ができずに、こどもっぽい言動をしてしまう。

運転免許を取得するのが困難というような症状が表れます。

 

個人差が大きいので、バスの免許を取得して、IQ70でもバスの運転手をしている人もいます。

できることとできないことの幅が広く、できることは健常者以上にたっしゃにできても、できないことがとことこんダメといった感じです。

だめな部分が生活に支障をきたすと認められると、療育手帳の取得をすることも可能です。

 

療育手帳のメリットがすごい!

療育手帳にはデメリットがあると聞くことがありますが、ぼくはメリットしかないと感じます。

 

・本人が障害者だと恥ずかしく感じる

・家族が悲しい気持ちになる

と、主に気持ちの面でどう感じるかです。

 

手帳をもつことにより、嫌な気持ちになるのなら持たないほうがいいと思いますが、ぼくは利用できるものはどんどん利用してやれ!と思うほうです。

療育手帳には好待遇なメリットがたくさんあるため、取れるなら取っていたほうがいいと思います。

 

療育手帳のメリット

・特別児童扶養手当がもらえる

(申請するための基準がありますが、通ったら2級で月34270円受給できます)

・心身障害者扶養共済に加入できる

(親が旅立った際に、子どもに終身年金がもらえる)

・生活福祉資金が借りれる(利子が低い貸付)

・重度心身障碍者医療費支給制度

(医療費を全額、または一部免除できる)

・地方税、住民税、自動車税などの税金の減税

・公営団地への優先移住

・高速道路の割引

・テーマパークへの割引

・JR、飛行機の料金割引

・NHKの料金割引

 

ほかにも公共料金の割引、携帯電話の割引など、書ききれないほど多くの優遇が受けられます。

「自分が障害者だから、特別扱いされるんだ・・・」と卑屈にならず、ラッキーと思ったほうがお得でいいと思います。

自分は普通の人よりハンデを持っている、だからそのハンデを補うために、優遇を受けられると考えればいいのかなと思うんです。

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じっさいに申し込む手順

ぼくが知的障害を疑ったのは、もう大人になってからの25歳のときでした。

大学生のころ車の免許を取得しようとしたとき、筆記試験をなんど受けても合格できず、結局免許をとることができませんでした。

 

そして、25歳のとき仕事でどうしても免許が必要になったとき、もう1度免許を取得しようと思った時、知能障害のテストに踏み切りました。

申請の手順としては、以下のようになります。

 

①福祉障害センター、障害福祉課などの窓口で申し込み

②障害福祉センターで知能テストと面接をする

③1~2か月で審査

④審査が下りた場合、市町村の窓口で手帳が発行される

 

ぼくの場合、面接などで知的障害らしきものは認められたものの、知能テスト自体のIQは高かったものですから、除外されたのだと思います。

IQよりも、日常生活に支障をきたしているかどうかで判断してほしいのですが、それは現状難しいようです。

 

知的障害のグレーゾーン

知的障害ではない境界知能として、IQ85~70をさします。

このIQ85~70のあいだを、グレーゾーンといって、どっちつかずの状態になります。

ぼくは検査でIQ81と診断されています。

 

これはぼくの考えですが、ぶっちゃけグレーゾーンが一番きついと感じます。

療育手帳などの行政の支援は受けられず、発達障害であるともいえないような、あいまいなゾーンだからです。

 

周りの人より明らかに劣っているものの、国に認めてもらえない、自力で生きていくことを余儀なくされているのです。

ぼくは療育手帳は取得できませんでしたが、これも問題ではないかと思っています。

 

療育手帳は大人になってからの取得が難しい

療育手帳の問題点として、大人になってから療育手帳を取得するのは、少し難しいという点があります。

療育手帳は通常、小学生くらいまでの子どもが取得することが基本となっているためです。

 

知的障害は子どものころから傾向がわかりやすいため、親や教師が気が付き、特別学級に行くなどの支援があるため、早めに対処する場合が多いためです。

そのため、大人になってから療育手帳を取得しようとしても、「今まで知的障害に気が付かないレベルだったんでしょ?」というわけです。

 

ぼくの場合、一応Fランですが大学まで卒業しているため、そのあたりの学歴なども審査対象になったと思います。

療育手帳を取得するには、子どものころ早めにということですね。


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