1分前のことを忘れる!発達障害の物忘れが激しい原因と改善トレーニング方法
2017/10/29
発達障害の症状のひとつに、物忘れが激しいということがあります。
僕も発達障害ですが、物忘れが激しく、1分前に言ったことを忘れてしまい、また同じことを繰り返して言うなんてことがあります。
ちょっと頭を心配されてしまうレベルですよね。
今回は、発達障害の物忘れの症状と原因、改善方法をご紹介します。
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発達障害の物忘れの症状
僕は発達障害ですが、やはり物忘れははげしいです。
普通のひとが「わたし物忘れはげしくて、痴呆かしらね」というようなレベルではなく、本当にヤバいレベルです。
10秒前に言ったことを忘れて、また言い直したり(自分では初めて発言したと思っている)
上司に昨日言われたことを、次の日はぼや~っとしか覚えていなくて、なんの話かも思い出せず、また聞き直すことになったりとあります。
仕事を教えてくれる教育係のひとにも、「あなたがこれまでで一番時間がかかって大変」といわれてしまいます。
頭を心配されることもあり、やはり普通のひとにはこんな激しい物忘れはないんだな、と痛感します。
発達障害の物忘れがはげしい原因
物忘れがはげしいというのは、短期的な記憶ができないということです。
物忘れは、もちろんしようと思ってしているわけではありません。
無意識のうちに記憶を忘れて、物忘れという状態に入ります。
普通の人は、無意識にしている行動でも、短期記憶がはたらき、ちょっとした動作でもその記憶が海馬に一時とどめられ、自分がしたことを思い出せます。
たとえば、サッカーの試合を見ようと日付を見て、数日後にサッカーの試合をテレビで見ることができます。
これは、サッカーを見るということと、日付を覚えていた短期記憶からなりえるものです。
しかし、発達障害の場合、日付を忘れてしまい、そもそもサッカーの試合を見るということすら忘れてしまいます。
これが短期記憶力が弱いということです。
脳の海馬に原因がある
記憶というのは一度脳のなかにある「海馬」という部分に保存されます。
そこでちょっと記憶をとどめておくのか、長期的に記憶を保存するのかを選択します。
すぐに忘れていいようなことは短期記憶としてとどめられ、一定の期間保存されます。
発達障害は、この海馬の機能が弱いとされ、短期記憶力が弱いとされています。
逆に、長期記憶力は優れていることが多く、世界の名称をすべて暗記したり、年号を覚えたりするのが得意という人がいます。
発達障害者は、海馬で短期記憶が短いのではないかとされていて、それですぐに物忘れしてしまうのだと考えられます。
すぐに気が散る
発達障害は興味があることには一時的に集中力が増します。
そのため、部屋の片づけをしていても、マンガが出てくると読みふけってしまって、いま部屋の片づけをしているんだということがすっぽり頭から消え去ってしまいます。
マンガを読み終わった後にも、「あれ、何してたっけ?」と自分の行動を忘れているときもあります。
このように、すぐに気が散ってしまう、それに集中してしまうということが、物忘れのひとつの原因となっています。
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発達障害の物忘れ対策
指を使う
指は脳にダイレクトに信号を送ることができる気管で、指先を動かすことで脳が活性化します。
指先を駆使する職人さんや、筆をつかう画家が長生きな人が多いのは、指先を使うことが多いのが関係している可能性があるというデータもあります。
そこでそれを応用して、何か覚えたいことがあるときは、指をぐーぱーしたり、指をそらしたりして、指を動かしながら覚えましょう。
脳が活性化しているときに物事を覚えれば、覚えやすくなります。
1人じゃんけん
認知症予防としてよく紹介されているのが1人じゃんけんです。
やり方はかんたん、右手を勝つほう、左手は負けるほうと決めて、じゃんけんぽんと同時に両手をだします。
そこでじゃんけんをして、右手がぐーなら、左手はちょきとして、どんどんテンポよく1人じゃんけんをしていきます。
1人じゃんけんは発達障害が弱いとされている前頭葉に働きかける効果があります。
一方は勝てと命じているのに、一方は負けろと同時に逆の指令を脳から出されるので、脳は軽く混乱をおこします。
そのエラーをただそうと、前頭葉のとくに右側のイメージをつかさどる部分が活性化されます。
思い出しゲーム
昨日食べた夕食は?
昨日あった人の名前は?
昨日買ったものは?
というふうに、昨日のことを思い出す脳トレゲームです。
物忘れということにダイレクトに直結するので、思い出せなくても、思い出そうと脳を動かすことで脳が活性化されます。
思い出せるようになってきたら、おとといの夕食は?というふうに日をどんどん伸ばしていきましょう。
認知症予防の対策で物忘れを防ぐ
発達障害の物忘れは認知症によく似ています。
そのため、認知症について知り、認知症に効く予防対策をすることで改善が期待できます。
僕はこの本を読んで物忘れトレーニングをしていますが、最新の研究から導き出されたトレーニングは、疲れますが効きます。
また、認知症は若い頃からの蓄積で発症するということで、若い頃からの予防が必要だそうです。
そのため、おすすめされていた緑茶をよく飲むようにしています。
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