発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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発達障害の僕が大学に通って悩んだことと役にたったのか?ということ

      2017/10/26

発達障害で大学に進学しようか、悩みますよね。

僕も悩みましたが、悩んだすえ大学進学を決め、留年しましたが無事卒業することができました。

発達障害だと、やはり大学の授業は生半可な難しさではなく、苦労は多かったです。

今回は、発達障害の大学進学について、悩んだことや、大学は役にたつのか、大学時代やっていたほうがいいことなどをご紹介します。

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大学進学で悩む、不安こと

発達障害で大学進学するか悩んでいるということは、いまの時点である程度の学力がついているはずだと思います。

僕もADHDとLD学習障害の発達障害を抱えていますが、やはり大学に進学するかどうかは悩みました。

 

中学校や高校と違い、大学はまた単位やら留年やらがあったりと、未知の領域ですからね。

発達障害だと、以下のようなことについて、大学進学で悩むと思います。

 

・希望の大学や偏差値と同じ大学に行くか、ランクを下げるか悩む

・高い学費を払って、自分に卒業ができるのか心配

・レベルの高い授業についていけるか心配

・大学の90分という長い授業時間に集中できるか自信がない

・高校のようにクラスがないので、友達を作れるか不安

・遅刻などで単位が取得できないかもしれない

・大学に発達障害のことは伝えたほうがいいのか

・発達障害に理解のない大学で、サポートがまったく受けられないかもしれない

 

じっさいに大学に行ってから悩んだこと

僕は発達障害に不安を感じながらも、大学へ進学することを決めました。

しかし、レベルは1段階さげて、余裕で受かる大学にしました。

 

大学はただでさえ授業のレベルが高く、専門的な内容だということはわかっているので、ついていけなくなるのを未然に防ぐため、このような決断をしました。

以下は、実際に大学に行ってから大変だったです。

 

・ランクを落とした大学でも授業にはついていけなず、留年してしまった

・90分の授業にまるまる集中するのは無理だったので、ボイスレコーダーと授業の動画撮影の許可をもらい、家で復習した

・大学から一人暮らしだったので、案の定遅刻で1限目の単位を落とした

・大学からサポートらしきサポートはとくになかった。自分で工夫するぶんにはOKだった

・仕送りはあるものの経済的に厳しかった

 

じっさいはこのような感じでした。

やはり、ADHDとLD学習障害の症状がネックになって、授業に食らいついていくのは大変でした。

 

時間をフルで使わなければいけないので、親に仕送りをもらいながら、バイトは週に2回ほどとほとんどできませんでした。

そのため経済的に苦しく、1日の食費が100円と、切り詰めた生活を送っていた時期がありました。

 

友達は自分の似た人がおすすめ

大学生活といえば、勉強とだいじなのは友達です。

友達ができるか不安でしたが、僕と似たようにな空気を感じる人と知り合えて友達になれました。

 

よく、大学デビューで頑張りすぎて友達を作ったりすると、後々大変だと思います。

ある程度自然に任せて、自分に近いかんじの人と友達になることができればいいと思います。

 

サポートを得たいなら伝えておこう

発達障害だと分かっている場合、サポートを受けたいならば大学には伝えておくことが必要です。

僕も授業を撮影したりするのは許可をもらいました。

 

今の時代はIPadを利用して、黒板の文字をパソコンの文字に置き換えてくれるアプリなどもあります。

黒板の文字が読みづらい、LDには画期的な方法ですよね。

 

大学は今のためになったか

総合的に考えて、大学に行って今のためになっているかというと、どうなのかな?というのが本音です。

大学ではやりたいと思っていた勉強ができましたし、5年間やり遂げたんだという自信がつきました。

 

友達との大学生活も思い出になりましたし、なにより人生初の彼女ができたことが嬉しかったですね。

大学の知識が役に立っているかというと、現状ほとんど関係ありません。

 

僕は大学卒業と同時に就職しましたが、1年たたずに辞めて、その後アルバイトを含みながら職を転々としています。

どの仕事も続かない、と諦めたところで障害者手帳を取得して、障害枠で入社した会社で今に至ります。

大学の勉強と、仕事という感覚は、違う物なんだなと感じます。

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なんのために大学に行ったんだろう

僕の弟はグレーゾーンで、頭は良いため中堅どころの大学に入りましたが、就活では面接で落とされて、優良企業には入れませんでした。

学歴は高いのに、発達障害は面接に弱いのがネックです。

 

僕も結局、大学卒業と同時に就職はできましたが、それは親のコネで入ったんですよね。

それで1年で辞めてしまって、本当に今までやってきたことは何だったのかという感じです。

 

発達障害にとって、本当に大変になるのは学生ではなく、仕事をし始めてからだと思います。

見守ってくれる先生もおらず、優しい友達もおらず、お金を稼ぐという責任を任される仕事は、学校とはまったく違います。

大学に行っても、その学歴を有効に活用できなかったら、なんのために高い学費を払ってもらったんだろうと思ってしまいますよね。

 

大学は発達障害のトレーニングをする時間に

それでは、僕の結論は発達障害は大学にいっても無意味かというと、そうではありません。

結論から言うと、大学には行くべきだと思います。

なぜなら、大学へ行って、その間に社会にでるまでのトレーニングをする時間を作るべきだと思うからです。

 

発達障害は大学の勉強のほかに、自分と向き合い発達障害についての見解を深め、治療のための訓練をするべきです。

以下のページに書いてあるトレーニングを、僕は毎日2時間かかさず続けています。

そのおかげで、派遣社員から入った今の会社は、正社員に昇格し、給料も大幅アップしました。

 

「発達障害のぼくが参考になった厳選の良書おすすめ5冊」

「実践すれば必ず治る発達障害の治療法。順番にそって実行しよう」

「何十種類も試した中でADHDに効果があった訓練方法ベスト3」

 

大学時代は本を読もう

あとたくさん本を読んでおきましょう。

発達障害とはなにか、どうやったら改善できるのか、本には最新の研究のデータが書かれています。

僕は何十冊と発達障害系の本は読破していますが、そのなかでも役に立ったのはこの2冊です。

 


発達障害 (文春新書)


ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本

 

1冊は社会人のための仕事にたいする本ですが、社会人になる前に読んでおくことが重要です。

この知識を知っていれば、社会人のスタートをスムーズにきることができます。

ほかにもたくさん本はあるので、大学時代はとにかく勉強と治療に専念することが大事だと思います。


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