発達障害が吐くひどい暴言の理由と5つの対処法
2017/11/07
発達障害のなかには、暴言を日常的に吐く場合があります。
僕はADHDの発達障害ですが、こどものころは暴言がひどく、母親に対して「うすのろ!あほ!」なんて暴言を吐いていた時期があったそうです。
今でもたまに、ストレスがたまっているとき頭がカーッとなって、妻に暴言を吐いてしまうときが2~3年に1回あります。
今回は、そんな発達障害の暴言について、暴言を吐く理由と対処方法についてご紹介します。
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発達障害のこどもが暴言を吐く理由
発達障害のこどもは、主に母親に対して暴言を吐くことがあります。
外では良い子にしていて、「あんなに良い子が?」「そんな風に思えない」と言われるほど、外では優等生なことが多いのが特徴です。
外では友達に暴力をふるうような問題行動はないこどもが、なぜ母親だけ暴言を吐くのでしょうか。
母親に対して「こだわり」を持っている
発達障害は物に対して「こだわり」が強く、同じ商品しか使わない、同じものしか使わないといった特徴があります。
ときに、そのこだわりが人に対して表れることがあり、そのこだわりは一番身近にいる母親に向けられることが多くなります。
母親に対してこだわりを持っているのに、母親はそれに対して自分が納得する行動をしてくれない。
自分の予定していたスケジュール通りに動いてくれないとなると、パニックを起こしたり、癇癪をおこしてそれが暴言に繋がってしまいます。
自分でも暴言を吐きたいわけではなく、発達障害特有のパニックが頭を混乱させているのでしょう。
暴言を吐いても許されると甘えている
こどもにとって母親は絶対に安全なものです。
叱られることもありますが、絶対に許してくれるとわかっていますし、そこに愛情があることもわかっています。
それで外では良いこにしていた負担、ストレスで、家に帰ってくると母親にだけ暴言を吐くという辛い態度に出てしまいます。
暴言を叱ったとしても、反省することなく暴言を吐き続けることも多いです。
これは発達障害の、外での負担が思う以上に強く、それが愛情を向けてくれる優しい相手に向かい、抑えが気がない状態です。
自分でもわけがわからなくなってしまし、ストレスを発散することが母親への暴言となり、それが常態化してしまいます。
常態化すると、ストレス発散=母親への暴言となってしまい、発達障害は日々のスケジュールを習慣化することを好むのでやっかいです。
母親を弱いものだと思っている
とくに男の子の場合、やはり女性は男の自分より弱い存在であることを認識しています。
本来は守らなければならない女性ですが、こどもの発達障害の男の子には、そんな余裕がありません。
弱い存在だから、自分がいじめても問題ない、抵抗してきても大丈夫だと思っています。
この思考は成長すると危険になり、最終的には暴力に発展したり、結婚したら奥さんに暴言を吐くようなDV夫になる可能性を秘めています。
じっさい、発達障害の夫をもつ奥さんは日常的に暴言を吐かれることが多く、離婚理由にもなっています。
大人の発達障害が暴言を吐く理由
発達障害の暴言は、成長にあわせておさまっていく場合が多いです。
しかし、対応を間違えてしまうと、大人になってからも暴言癖が残り、外では人のよさそうな顔をして、家ではDV夫ということは多いです。
僕もごくたまにですが、頭のなかが一瞬カーッとなって、思ってもいない暴言を妻に吐いてしまうことがあります。
そのたびに何であんなことを言ったんだろうと思いますが、気持ちのコントロールができない、発達障害の脳に原因があると思っています。
仕事でストレスがたまっている
発達障害者はほとんどが仕事を辞めて、転職を繰り返すというデータがあり、職場で仕事ができない、同僚とコミュニケーションがとれないなどで、強いストレスを感じています。
そのため、外で頑張り疲れて、家に帰るとストレスの反動から、奥さんやこどもにあたるということが原因のひとつにあります。
どんな大人でもストレスは抱えていますが、それを家の中で当たり散らすなんて、普通はしないことですよね。
しかし、こどものころから母親に暴言を吐き、気持ちのコントロール方法を習得できなかった発達障害の大人は、その傾向が残ってしまいます。
妻を軽視している
これは発達障害の男性に多いですが、妻を軽視し、見下していることがあります。
すべての男性ではないですが、女性は力が弱い、自分より頭が悪いと思い、それで自分のプライドを保っています。
弱いことをわからせるために、服従させるために暴言を吐きわざと傷つけて、自分を保っているんですね。
これがコミュニケーションだと思っている
こどもの頃から母親に暴言を吐いてきて、それが習慣化した発達障害のこどもは、それが一種のコミュニケーションの形になっています。
いわば、愛情表現ということで、暴言を吐くことを悪いと感じていない節があります。
むしろ、女性は男の暴言にこそひれふし、それでバランスが取れると思っている面があります。
ここまでこじれていると修復するのはやっかいで、なかなか直らないでしょう。
自己肯定感が低いためプライドを守っている
発達障害者はこどものころから成功体験が少なく、失敗することや叱られることが多いため、自己肯定感が低いです。
しかし、プライドはあるため、とくに男性はプライドを守るために、奥さんに暴言を吐いて、プライドを保とうとします。
自己肯定感の低さから毎日強いストレスを感じるので、それが度重なる暴言につながります。
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暴言への対処法
気持ちをわかってあげる
暴言というのは、本人もそんなことが言いたいのではありません。
ストレスを発散させて、自分の気持ちを表現したい、自分の気持ちをなんとか保つための、ギリギリのラインで言っています。
そのため心は傷ついており、本当はそんな気持ちに気が付いて、癒してほしいと深層心理では思っています。
そこで、「今日はどうしたの?」「辛いことがあったのかな?時間をかけて話してほしい」と、気持ちに寄り添ってみましょう。
すぐに本当の気持ちは伝えてくれませんし、発達障害は自分自身、自分の気持ちが分からないということがあります。
根気強く、本当に言いたいことは、伝えたいことは何なのか?に焦点をあててみましょう。
専門機関でセラピーを受ける
あまりに暴言が酷い場合は、第三者の力を借りましょう。
発達障害専門の機関や、心療内科、カウンセラーのセラピーで、母親、奥さん以外にも悩み事を相談できる相手が必要です。
「自分の気持ちをわかってくれる人がいる」「相談できる相手がいる」という、それが家の中ではなく、外にいることが大事です。
それは友達や上司でもいいですが、本音を話せる人がいいので、やはり専門機関がおすすめです。
自分らしさを出せる場所を作る
発達障害で暴言を吐く人は、外で自分を偽って行動しており、よく見せようと必死になっています。
そのため、本当の自分は隠して、素直な気持ちにはずっとフタをしたまま過ごしています。
それは、本当の自分は人に嫌われる、だめな人間だと思い込んでいるからです。
そんなことはない、ありのままのあなたが好きだよと伝えてあげるといくぶんマシにはなりますが、それは外で自分が実行できなければ変わりません。
今いる場所でありのままの自分を出すのが難しいなら、習い事をさせたり、大人なら社会人サークルなどに入って、自分を出せる場所を探しましょう。
学校や会社のように取り繕わなくていいので、素直な自分をだす練習として、きっかけを作ることができます。
だめな部分や弱い部分を見せられる、見せていけるようになりましょう。
運動をする
発達障害が暴言を吐くのは、気持ちのコントロールができないため、そしてその原因は脳にあるといわれています。
脳が正常に働けば、それほど外で強いストレスを感じることも少なくなりますし、それを誰かにあたってストレスを発散することもなくなります。
脳を鍛えるには、運動がてっとり早いです。
どんな運動でもいいので、楽しいと思えて打ち込める運動が、ドーパミンとセロトニンを出すために脳によいです。
僕は毎朝ジョギングをしていますが、そのおかげか以前より妻に暴言をはいて喧嘩することが少なくなりました。
体を動かすことは、気持ちにも作用するのだなと実感しています。
大人の場合はこらしめる
これは発達障害の大人の場合のみ使える方法ですが、暴言に対抗して、暴言をあびせて喧嘩しても、相手はさらなる暴言を吐いてきます。
決してそれで反省したり、しゅんとなるということはありません。
喧嘩に収集がつかなくなるので、こどものように暴言の応戦をするのは正しい方法ではありません。
しかし、大人で、妻にばかり負担がかかるのは、結婚生活を破たんさせています。
この場合は、強いお灸をすえてこらしめることが一番です。
実家に帰ったり、離婚を提案したりと、夫がもっとも困る方法をとって、「奥さんに甘えてはいけないんだ」ということを学習させます。
もちろん本当に離婚になるというリスクもあるので、よく考えて実行しなくてはなりませんので、荒療治の方法です。
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