発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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ピアノが発達障害の脳を変える!そのすごい効果と練習方法

   

発達障害の脳に効く治療法として、楽器ではピアノが一番です。

ピアノは指先を複雑に動かすことで、その振動が脳にダイレクトに響き、前頭前野や小脳を活性化させます。

脳梁が大きくなることも証明されており、発達障害の脳を根本から変える働きが期待できます。

今回は、僕も習っているピアノについて、ピアノの何が発達障害に良いのか、練習方法などをご紹介します。

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発達障害にピアノが良い理由

なぜピアノで能力が向上するのか

ピアノは楽器の中でも指先をとくに器用に使います。

両手を使い、ここがポイントですが、10本の指先1本1本が違う動きをして、メロディーを奏でます。

 

このすべての指先が同じ動きをすることなく、複雑に動くということが、脳に非常に強い刺激をもたらします。

また、音符を一時的に記憶して弾くという動作も、脳の短期記憶力をつかさどる海馬に刺激を与えます。

発達障害は、脳の海馬に問題があるとされ、海馬を活発化させ成長させることは、記憶力向上につながります。

 

関連
「発達障害の脳には異常があった!その原因海馬の脳トレ方法」

 

HQ人間性知能が育てられる

IQ知能指数が一般的には有名ですが、ピアノは、HQという「人間性知能」が高められることがわかっています。

人間性知能とは、人生をよりよくおくるために必要な、コミュニケーション能力であったり、目標に向かって頑張る意識を育てる「未来志向的行動力」を活発化させます。

 

発達障害に欠けるとされている、理性や思いやり、協調性をも育てられる社会性もが、HQとなります。

楽器の中でもとくにピアノがHQの向上値が高いというデータがあり、発達障害には必須な習い事かもしれません。

 

脳の前頭前野が活性化される

ピアノを週に1回でも継続的に続けていると、脳の「前頭前野」が活発化されていきます。

発達障害の原因として、前頭葉に問題があるとされているので、これは期待が大きいです。

 

ほかにも、脳梁、小脳も大きくなることが確認されていて、運動機能や知的機能が向上することが分かっています。

発達障害は気持ちのコントロールも苦手ですが、感情機能の向上も証明されており、嫌なことがあったときのパニックを抑える働きも期待できます。

つまり、ピアノは脳をまんべんなく刺激し活性化させ、発達障害が弱いとされる機能を改善することが期待できるというわけです。

 

継続的に弾こう

ピアノでHQと脳機能を高めようと思うならば、こどものときから習わせるのが効果的です。

もっとも効果が高い年齢は、5~8歳です。

 

ピアニストになるためではなく、脳の活性化が目的なら、週に1回、40分ほどのレッスンでOKです。

ちょっと変わってきたかも、と効果が実感できるのは、だいたい3~4か月ほどかかります。

 

脳全体の構造が変わるのは、2年ほどかかります。

この効果はこどものほうが高いですが、大人になってからも効果が望めることが実証されています。

 

発達障害者にピアノを教える方法

発達障害の脳にピアノが効果的なのはわかりましたが、いざピアノを弾いてみようとすると、それがなかなかできません。

僕なんかは、LD学習障害の症状のせいで、楽譜がまったく読めません。

 

楽譜を読もうとすると、楽譜がにじんで二重にみえて、ときには音符が空にとんでいってしまったりするんですよ。

そのため、曲を覚えるためにはまず楽譜を音読してもらい、それを録音して、楽譜を覚え込みます。

 

そして何度も曲を聞いて脳内で指先のイメージをして、一通り覚えられたら、今度はカスタネットでリズムをとる練習をします。

このような練習を繰り返して、ようやく1曲が弾けるようになります。

ふつうではない練習方法ですが、発達障害者は、ほとんどの場合、楽譜を読んではい、弾いてみようということはできません。

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天才ピアニスト野田あすか

発達障害のピアニストといえば、「のだめカンタービレ」の主役のだめ役のモデルとなったピアニスト、野田あすかさんが有名です。

野田さんは世界で賞をとっていて、ピアノのソロコンサートをするほど人気なピアニストですが、その練習方法には驚きました。

 

僕と同じように、まずは楽譜をマーキングして自分で音読をし、それをカセットに録音するそうです。

音読した声をもとに文字を書きこ押して、それにあわせて音階を導き出し、折れ線グラフのようにして曲を覚えるそうです。

そのようなふつうとは違う作業をかさねて、ようやく1曲を弾くことができるそうです。

天才ピアニストでもそのような手段を使っているのですから、発達障害はやはり独自のピアノ練習法が必要というわけです。

 

関連
「発達障害の天才ピアニスト!のだめのモデル野田あすかのエピソード」

 

ピアノの練習におすすめ本

発達障害がピアノを弾くためには、その人個人の障害の症状を特定して、その人に合わせた練習方法を確立しなければなりません。

音符が読めない場合は音読して録音したり、鍵盤の触感が嫌いで弾けない場合は、鍵盤にクッションを貼ったりと、さまざまな工夫が必要です。

 


発達障害でもピアノが弾けますか?

 

発達障害のピアノレッスンについての実践的な工夫は、この「発達障害でもピアノが弾けますか?」によく書かれています。

著者の中嶋恵美子さんはピアノの先生で、たくさんの発達障害の人にピアノを教えてきました。

 

その独特の練習方法が話題になり、いまでは半分以上の生徒が発達障害者になるほど、大人気だそうです。

そのノウハウを教えてくれる本なので、読んでみてピアノの練習にとても役立った良書です。

 

ピアノ教室の料金

僕が通っている福岡のピアノ教室は、月4回の1回60分のコースで、月謝が1万円です。

1回あたり2500円なので、ピアノ教室としてはかなり割安な部類だと思います。

個人レッスンの場合は、4500円からあるそうです。

 

ここの先生は息子さんが発達障害だそうで、発達障害に理解があり、発達障害の生徒を積極的に受け入れています。

息子さんにピアノを教えた経験から、それをもとに僕のような発達障害の生徒にあわせたレッスンをしてくれるので、上達も早いです。

 

初心者でしたが、今はソナチネ第三楽章が弾けるまでになりました。

脳への効果も実感していて、仕事でのミスが減ったり、以前より同僚たちが話している会話の内容を理解できるようになりました。

 

脳が根本的に変わっていることを体感できます。

発達障害の息子にも習わせたいのですが、体験レッスンを受けさせても興味がなくやる気がないのが困りものです。


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