発達障害のお家でできる療育方法まとめ。支援アプリまで
こどもが発達障害だとわかったら、すぐに療育を始めることがベストです。
療育は早ければ早いほど効果があり、また、その療育の質も大切です。
うちの息子もグレーゾーンであった4歳から療育していますが、小学校3年生のいまでも普通学級についていけているのは、療育あってこそだと思っています。
今回は、療育の方法や効果について、家でできる療育方法や支援アプリなどをご紹介します。
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発達障害の療育
発達障害のこどもは、療育することで、その症状を軽減することができます。
日常生活にほとんど支障をきたなさいほど改善できることもあるので、発達障害だとわかったらすぐに療育ははじめるべきです。
療育は、支援センターなどに通う療育と、家でできる療育があります。
どちらも併用していくことで、より効果的に治療していくことができます。
発達障害支援センターについては、各都道府県の窓口での対応になります。
詳しくは、「仕事をしている社会人向け。大人の発達障害診断テスト」の支援センターリストをご覧ください。
支援センターでの療育の効果
うちの息子は、遺伝なのか、ばっちり僕のADHDとLD学習障害を受け継いでしまいました。
息子には負の遺産を受け継がせてしまって申し訳ないと思っているので、できる限りの療育はしてあげようと思っています。
そのため、僕が住んでいるのは福岡県なので、発達障害児のための学習支援室「どんぐりの会」に、週2回通わせています。
料金は1時間4000円で、他に年会費が12000円と、プリント代が8400円ほどかかります。
マンツーマンで教えて頂けるので、1時間ですがみっちり濃い指導をしてくれます。
うちの息子は、数字に関してのLDがあるので、長さや重さ、数式への理解などを重点に教えてもらっています。
専門のセンターでの療育は、発達障害の専門家がそのこの特徴にあった個別の指導をしてくれるので、こちらでは思いもつかなかった方法で指導をしてくれます。
小学生のときは繰り上がりの足し算につまずきましたが、療育のおかげで繰り上がり足し算もできるようになりました。
ほかにも、読み書き障害のディスレクシア向けに、ひらがなや漢字の療育や、作文を書けるようになる指導、鏡文字を治す療育など、さまざまな指導が受けられます。
ふつうの学校ではもちろんこんな専門的な指導は受けられないので、料金は高いですが効果には非常に満足しています。
家で療育をしよう
支援センターで療育をうけることはいいですが、やはり療育の肝は家での指導だと思います。
支援センターで療育をうける時間は週に2~3時間程度ですが、家では学校から帰ってきた時間すべてが使えます。
そのため、支援センターで習ったことを基本に、家で反復して復習して、療育を身につけさせることが大切です。
支援センターの療育を真似する
まず第一にやって欲しいのが、支援センターでの療育は、親にとっても療育の勉強の時間にしてほしいということです。
先生が指導していることを見聞きして、どのような学習方法が効果的か、どうすればいいのかを真似てしまいましょう。
僕は横でメモを取りながら、教材をコピーさせてもらいながら、ときに動画で撮影しながら、その指導方法をまねています。
専門家ならではの療育がたくさんあるので、その辺の療育本を読むよりよっぽど参考になりますよ。
合わせて読んで欲しい
このページと合わせて読んで欲しい療育方法が以下になります。
「何十種類も試した中でADHDに効果があった訓練方法ベスト3」
「実践すれば必ず治る発達障害の治療法。順番にそって実行しよう」
療育方法であったり、発達障害を治す方法をご紹介しているので、一度読んでみて下さい。
療育、発達障害支援アプリ
「えこみゅ」
LITALICOでじっさいに使用されている絵カードのアプリです。
音声がついているので、音と絵を見聞きしながら覚えられ、自分の気持ちを伝えることができるようになります。
「どうぶつまるカード」
動物のイラストカードを使って、同じ動物はどれかを指を使いながらあてていくゲームです。
意味・音・形の3つを連動する要素が含まれているので、レベルアップしていけば言語の発達がどんどん促進されます。
「ねずみタイマー」
ねずみがりんごをかじって、時間がなくなっていくという感覚をシンプルに伝えるアプリです。
時間がよくわからない、ゆっくり行動してしまうこどもにおすすめです。
「ことばのくんれん名詞編~言語訓練支援シリーズ~」
音とイラストカードを使って、名刺を練習できるアプリです。
発達障害にとっては定番のアプリで、うちの息子にも毎日勉強させています。
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繰り上がり足し算の療育方法
繰り上がりの足し算の療育方法です。
9+2の場合、10マスのなかに、上の段にオレンジが9個、下の段に白が2個あります。
9個のオレンジに、白のブロックを1個足して、10の塊を作ります。
残った白のブロック1個と、10の塊をあわせて、答えは11となります。
今の計算方法を、プリントでやってみましょう。
まずは10マスが書かれた紙を用意します。
9+2の場合、紙にこのように、9個ピンクで丸を書きます。
真ん中に+を書いて、右に2個青で丸を書きます。
青の2個から1個、9のほうに移動して、10の塊を作ります。
青は1個移動するので、そのとき線で消します。
そうすると答えは11となることが、目に見えてわかります。
繰り下がり引き算の療育方法
11ー2の場合、10のブロックはオレンジ、11は白と、色を分けておきます。
10のブロックから、2個とります。
すると、8個残ります。
下に白いブロックが1個残ります。
白いブロックをあわせると、答えの9になります。
かけ算の療育方法
2の段のかけ算です。
「にいちが2、ににんが4と言いながら、視覚で見せながらマス目を埋めていきましょう。
分からなくなったとき、足し算で答えをみちびきだせるように、ひっ算の欄も設けておきましょう。
前の答えに、2の段であれば2を足せば、答えが出てきます。
小学3年生のかけ算
分かりにくいので、動画でどうぞ。
2ケタ÷2ケタの割り算
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