発達障害の天才ピアニスト！のだめのモデル野田あすかのエピソード

「発達障害の天才たちのエピソード。才能が開花する3つのポイント」この記事でも書きましたが、発達障害は天才が数多くいます。

天才たちを紐解いてみると、じつは発達障害であったということが山のようにあります。

その才能はピアニストの世界にも及んでおり、発達障害の特徴である集中力と音楽的な才能で、数多くのピアニストがいます。

今回は、発達障害のピアニスト、とくにのだめカンタービレのモデルになった、野田あすかさんについてご紹介します。

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野田あすか

発達障害のピアニストといえば、この女性しかいない！野田あすかさん。

2006年から放送されたドラマ「のだめカンタービレ」が話題になり、主人公ののだめが発達障害なことにより、そのおもしろおかしいキャラクターで人気になりました。

そののだめのモデルとなったのが、野田あすかさんです。

野田さんは4歳のころからピアノ教室に通い、こどものなかでは群を抜いてピアノがうまく、天才と言われるようになります。

しかし、周りとうまくコミュニケーションが取れず、おかしな言動をすることから、同級生たちからからかわれたり、いじめられたりするようになります。

いじめが原因で不登校になり、野田さんは自分自身を苦しめる行動をとるほど、心を病んでいってしまいました。

親は転校させることを決め、その後の学校ではなんとか学校生活をおくったそうです。

大学に入学するも過呼吸に

18歳になり、憧れであった宮崎大学に入学するも、やはり周囲の人とうまくコミュニケーションが取れず、強いストレスを受けてしまいます。

あまりに無理しすぎたため、過呼吸発作をおこして倒れてしまいます。

病院に通うようになり、入退院を繰り返して、体も心もボロボロになり、憧れだった大学を中退せざるえなくなりました。

恩師に出会う

その後、それでもピアノが大好きだった野田さんは、宮崎学園短期大学音楽科に入学します。

そこで転機が訪れます。

野田さんのピアニストとしての才能を開花させ、恩師となる田中幸子先生に出会います。

自分の特徴をわかってくれて、苦手なことではなく長所をのばしてくれる田中先生は、まさに野田さんの才能を開花させました。

その後はとんとん拍子にウィーンに海外留学し、ピアノのが活発な本場の空気に触れ、才能をますます発揮します。

全日空ヨーロッパ賞など、数多くの賞を受賞し、ピアニストとしての仲間入りを果たします。

自閉症スペクトラムと診断される

じつは野田あすかさん、発達障害だと判明したのは大人になってから、22歳のときでした。

発達障害の自閉症スペクトラムであると外国で判明し、いままでのおかしかったことのすべてに合点がいきました。

コミュニケーションがうまくとれないのも、いじめにあっていたのも、全ては発達障害のせいだったのです。

その真実を知り、野田さんは一時期パニックになり、勢いのあまり2階から転落し、右足を骨折してしまいます。

今でも右足に後遺症が残り、足をひきずるようになりました。

野田さん著書の本

CDブック 発達障害のピアニストからの手紙 どうして、まわりとうまくいかないの?

野田あすかさんの本、「発達障害のピアニストからの手紙 どうして、まわりとうまくいかないの? 」です。

これはよくある発達障害を解説している本ではなく、野田さん自身の人生や気持ちについて書かれている本です。

そのため、発達障害がどんなものか、どのような気持ちになるのかが、リアルでよく分かります。

僕もADHDの発達障害ですが、「あるある～」と思って読んでいました。

この本を読むと気持ちがふんわりとなり、なんとなく心が軽くなるような温かい気持ちになれます。

ついているCDは野田さんの曲ですが、とくに「思いやりの風」の曲が好きです。

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清塚信也

イケメンピアニストとして有名な、清塚信也さん。

最近は話題になったドラマ、「逃げるは恥だが役に立つ」のお医者さん役としても登場したり、関ジャニのバラエティー番組にも出演したりと、人気急上昇中のピアニストです。

発達障害の可能性があると話題を聞いて調べてみたのですが、これはまったくのでたらめのようです。

性格や仕事のエピソードをみても、発達障害を疑うようなものはなく、信ぴょう性に欠けます。

唯一、発達障害のうわさが出たのは、「のだめカンタービレ」の千秋真一のピアノの吹き替えを担当したことかもしれません。

のだめカンタービレの主役ののだめは発達障害ですから、その関連のようですね。

末近功也

日本の高校生で、自閉症と中度の知的障害をもつ末近功也さん。

大人でもひくのが難しいほどの難曲でもひける、コンクールで賞をとったことがあるほどの腕前のピアニストです。

末近さんは特別支援学校に通っていて、小学校、中学校ともに特別支援学級で勉強してきました。

こどものころは発達が遅く、とくに言葉が出てこずに、言葉を発するよりも先に筆談で会話をしていたそうです。

しかし小学2年生のとき、その天才的な才能が突如目覚めます。

小学校で習った音符の読み方で、音符がすぐに読めるようになり、ピアノ教師であったお母さんのピアノの楽譜をめくるようになりました。

それからはどんどん弾き始め、本格的なレッスンも開始して、発達障害の、興味対象があることへの異常な集中力がでた結果、腕前ではめきめき上達していきました。

強いこだわりももっており、1曲を引きとおすために、苦手な部分だけを練習するというやり方はしない。

この点も、発達障害のこだわりをもつという特徴が出ていますね。

自分の気持ちを話すことが苦手な末近さんは、「ピアノを弾くのは幸せですか？」という問いかけに、言葉ではなく首を大きく縦にふるという動作で、気持ちを表したそうです。