発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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発達障害の天才たちのエピソード。才能が開花する3つのポイント

   

発達障害の症状は、一つのことに異常にこだわることや、普通なら気が付かないことに気が付くなどのことがあります。

これは現代では障害として、短所のように思われがちですが、みかたをかえれば長所にもなりえることです。

じっさいに、これを長所とし、才能にまで開花させて、天才と呼ばれるようになった発達障害の人は大勢います。

むしろ、世界中で天才と呼ばれている人の多くは、発達障害であったのではないかとされています。

今回は、発達障害の天才と、なぜ天才になれたのかのポイントをご紹介します。

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楽天の社長 三木谷浩史氏

発達障害ADHDの日本代表の天才といえばこの人、楽天の社長三木谷浩史さん。

楽天といえば、インターネット通販の大手サイト楽天や、楽天球団、楽天証券ホールディングスなど、幅広い事情で活躍している日本の大企業です。

 

三木谷さんは自分で「ADHDかもしれない」といっていて、診断こそしていないものの、自分でも自覚ありのADHDだそうです。

三木谷さんには、「ファースト・ペンギン 楽天・三木谷浩史の挑戦」の本から、ADHDのエピソードがたくさんあります。

 

・小学校のとき、好きな授業は集中して、興味がない授業はうろうろしていた

・そんな行動が災いして、廊下に立たされて、ついたあだ名は「立たされ坊主」

・勉強はてんでダメで、クラスで下から2番目の成績

・私立中学に入るものの、レベルの高さについていけず公立に転入

・とにかくいつも動いている

・人の話を聞かずに自分ばかりしゃべる

・相手にあわせるのではなく、自分の好きな話ばかりする

・興味があることにはとても集中する

・話すことは好きだが話題があちこちに飛んでしまう

 

このような子供時代だったそうで、まるまるADHDに当てはまる症状ですね。

大人になった今でも、インタビューのとき興味のない話題をされると、だんまりになってしまい、インタビュー泣かせといわれているそうです。

 

また、三木谷さんは、「ADHDこそ必要な人材だ」と語っており、自分のこと人とは違う部分を長所に感じているそうです。

人と違わなければ、偉業を成し遂げることはできないんですね。

 

世界の天才 アインシュタイン

世界の大天才といえばアインシュタインですが、アインシュタインはアスペルガーとLD学習障害だったとされています。

 

・5歳までほとんど話すことができなかった

・読み書きが苦手で、時間がかかった

・数字と自然科学には興味があり集中した

・興味がないことには集中できなかった

・仕事が長続きせず転々としていた

・コミュニケーションをとるのが苦手だった

・部屋がいつも散らかっていた。整理整頓が苦手だった

・汚い布で顔を拭いたり、服の汚れを気にしない無頓着さがあった

・簡単な数字すら覚えるのがたいへんだった

 

アインシュタインはLDであったため、子供のころは勉強ができずに苦労していたようです。

大学に入学するのも、行きたかった大学にはおちて、なんとか滑り止めの大学に受かっているほどです。

 

そんなアインシュタインには、よき理解者の父親がいて、父親がアインシュタインの個性を認めのばしていたそうです。

アインシュタインはアスペルガーによくある、IQが高かったとされています。

 

LD学習障害は、頭が悪いとおもわれがちですが、知的障害はなく、ぎゃくにIQが高い場合が多いのです。

このような凹凸ある才能が、天才を生み出すのでしょう。

 

天才ピアニスト 野田あすか

人気マンガでドラマにもなった「のだめカンタービレ」のモデルになった、天才ピアニストの野田あすかさん。

野田さんは、発達障害の自閉症スペクトラム障害、解離性障害であることを公表しています。

 

子供のころから発達障害の症状のせいでいじめをうけて、そのせいで何度も転校することになったそうです。

そんないじめを受けるなか、夢中でとりくんでいたのがピアノ。

 

心のよりどころであるピアノに真剣に打ち込み、その腕前は小学生時代から大人が目をみはるものだったそうです。

中学校、高校とピアノを辞めることなくつづけ、大学に進学したとき、人間関係につまづいてしまいました。

ストレスのせいでパニック障害を起こし、それがもとで右足を粉砕骨折するなどの大けがをしてしまい、そのせいで大学を中退してしまいます。

これは何かあると思い、22歳の時病院で「広汎性発達障害」と診断されました。

 

それでもピアノへの想いは捨てきれず、宮崎学園短期大学に入学し、ここで転機を迎えます。

ピアノ講師の田中幸子さんとであったことで、野田あすかの才能は開花し、数々の賞を総ナメしていきます。

 

これは、発達障害の「興味があることには過集中する」「強いこだわりをもつ」という症状と、天才肌が相まって、これほどの天才ピアニストを生み出したのでしょう。

野田あすかさんは現在ピアニストとして活躍しており、定期的にピアノコンサートを開催しています。

 

トークの天才 黒柳徹子

「徹子の部屋」でおなじみの黒柳徹子さん。

どんなゲストがきても黒柳徹子流のトークにしてしまい、「芸人殺し」ともいわれる、芸人泣かせの黒柳さん。

 

そのトークは独特で、気に入ったら何回も同じ話をしてもらい、面白いとされる芸には「いまのおもしろかったの?」と聞いちゃうあたりが、おちゃめでかわいく映ります。

芸能界という移り変わりが激しい世界で、トークの力だけで長年テレビに出続けるというのは、トークの天才といっていいのではないでしょうか。

 

黒柳さんも自らの著書「小さい時から考えてきたこと」で、自分が「読書障害」「計算障害」であり、発達障害ではないだろうかと語っています。

発達障害の、失読症、ディスレクシアにあたりますね。

 

また、黒柳さんはテレビでみるかぎり、アスペルガー症候群っぽい特徴がみられます。

黒柳さんの子供のころのエピソードと照らし合わせてみます。

 

・外に鳥がいて、授業中なのに話しかけてしまう

・画用紙の外にはみ出して絵を描く

・先生に怒られて注意されても、何に対して注意されていたのか意図がわからなかった

・珍しかったフタが付いている机があったので、興味深く何度も開け閉めしてみた。その回数100回以上。

 

このようなこだわり行動や、興味があるものに集中するというのは、アスペルガーの症状と似ています。

このような普通の人にはないこだわりと、興味があるものへの集中、逆にないときの集中力のなさが、あの面白いと感じる独特のトークを生み出しているのでしょう。

 

たくさんいる世界の天才

レオナルド・ダ・ビンチ

エジソン

ガリレオ

ベンジャミン・フランクリン

ウィンストン・チャーチル

ネルソン・ロックフェラー

ヘミングウェイ

アンデルセン

デンマーク, オーデンセ

アガサ・クリスティー

ロダン

スティーブン・スピルバーグ

ウオルト・ディズニー

ビル・ゲイツ

スティーブ・ジョブズ

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発達障害が天才になるためのポイント

世界中の天才と呼ばれるひとたちは、発達障害であった可能性が高いというデータがとても多いです。

しかし、実際に僕をふくめ、発達障害のひとたちは学校で勉強につまずき、友達を作るときのコミュニケーションにつまずき、就職さえも困難です。

 

人に誇れる才能があるわけでもないし、なにが長所なのか分からないということも多いです。

ではなぜ、発達障害でも天才になれる人は表れるのでしょうか?

そのポイントをみてみましょう。

 

こだわりを発揮できる環境

まず、発達障害には、その時代の「普通」とされるレールを歩かせるということをやめなくてはいけません。

普通の人が普通に就職して結婚してという道は、普通に生きるからこそすることです。

天才は普通などに執着せず、自分が興味があることをひたすら追求します。

 

その追求できる環境が整っていないと、こだわりという長所を発揮するのは難しいことです。

たとえば、魚の観察が好きなのに研究職は就けないからと、単純作業の仕事に就かせるなどです。

 

これでは能力を発見できませんし、開花することもありません。

この型にはめるという環境から、日本ではなかなか天才がでるのが難しいといわれています。

 

自己肯定の高さ

発達障害者は、その独特な症状から、人となじめなかったり、ときにはいじめを受けたりと、褒められることも少ないため自己肯定力が低くなりがちです。

自己肯定が低くなると、どうせ自分はだめだからと、やる気を失い、興味があることでも深く追求することをやめてしまいます。

その自己肯定の低さが、天才を生み出すことを阻んでしまいます。

 

発達障害で天才と呼ばれるようになったひとは、みんな自己肯定力が高く、自分が好きで、自分の能力はすごいことだと感じています。

普通のひとたちみんな、自分のようになればいいと思っている人もいます。

発達障害というのは障害ではなく、才能だと心から思えれば、才能の道は開かれます。

 

理解者の存在

発達障害で天才になったひとたちのそばには、必ず家族や恩師、協力者といった、サポートする人がいました。

発達障害の症状を、短所ではなく長所、才能だととらえて、褒めて伸ばしてくれた人です。

 

その存在があったからこそ、発達障害の苦手なコミュニケーションなどを乗り越え、天才となれたのではないでしょうか。

この3つのカギが揃ってこそ、発達障害は天才になりえるのだと思います。

 

どうでもいいけど僕が天才になりそこねた話

ほんとにどうでもいい話なんですが、僕は日本のエジソンになりそこねたのではないか、という疑問を感じています。

僕は小さい頃から機械が好きで、時計や掃除機を分解しては、親に怒られてげんこつを食らっていました。

 

そのため、10歳になるころにはげんこつの痛さを覚えたので、機械の分解はしなくなりました。

それでも機械への興味は捨てきれず、高校は工学部に行きたいといったところ、母親からダメだと言われました。

理由は「不注意過ぎて危ないから、工学部で指を切るかもしれない」ということでした。

 

それで普通科へ進み、普通に就職し、ADHDのせいで転職を繰り返し、いまに至ります。

今でもたまに、中古店でジャンク品を買ってきては、修理して使うのを楽しみにしています。

 

どんなものでも修理できて、その構造が理解できるので、本当に機械の勉強をして、その分野に進めれば、エジソンとまではいかなくても、何か開発できたんじゃないかなーと思うんです。

今は妻がいるので、やっと長く務めることができている工場の仕事を続けていますが、それでもなんとなく、本当は自分の才能を活かせる場所があるんではないかと思ってしまうんです。

親が理解がなかった、環境がよくなかったというのは、ただの言い訳にしかなりませんが、別の未来を想像してしまう、そんなどうでもいい話でした。


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