発達障害は赤ちゃんのころからでも分かる。その特徴や兆候のサイン
2017/11/21
発達障害は生まれつきもっている脳の障害です。
なので、生まれたばかりの赤ちゃんでもその特性を持っています。
今回は赤ちゃんに見られる発達障害の兆候やサインをあげてみます。
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発達障害を持つ赤ちゃん
生まれて間もない赤ちゃんは、見た目には発達障害を持っているとはわかりません。
よくある発達障害の症状も、子供なら当たり前に見られるものも多く、その判断は難しいものです。
ですが、後に発達障害と分かると「今にして思えば、小さい頃から少し他の子と違っていた」と感じることがあるようです。
ぼくと同じくADHDと診断されている息子は、現在5歳になりますが、やはり生まれたころからどこか普通と違った兆候があったように思います。
月齢別、発達障害を持つ赤ちゃんの特徴
生まれたころには判別の付きにくい発達障害ですが、成長するにつれて周りと違う面が見られるようになっていきます。
ここからは月齢ごとにみられる兆候をあげていきます。
妊娠中に発達障害はわかる?
現代では出生前検査によって、赤ちゃんが生まれる前でも障害を持っているか調べることができるようになりました。
ですが、出生前検査によってわかる病院はダウン症や特定遺伝性疾患などの極一部。
発達障害は、例え重度の知的障害がある自閉症でも出生前検査では発見することができません。
発達障害を見つけるためには、生まれた後に子供の成長が年齢に伴った発達をしているか、よく観察する必要があります。
生後3ヶ月頃
母乳やミルクをあげるとき、赤ちゃんは母親と目を合わせて飲みますが、発達障害児はこちらを見てくれることがあまりありません。
人と目が合いにくいというのは発達障害の特徴の一つです。
また、抱っこされるのを嫌がる赤ちゃんも多いです。
泣いていてもお母さんに抱っこされればピタッと泣き止む子供をよく見かけますが、発達障害があると感覚過敏があるためか、触られたり抱っこされるのを嫌がります。
発達障害がある赤ちゃんは、あまり続けて寝ない傾向も見られます。
通常の赤ちゃんでも3時間おきにミルクを飲むために起きますが、発達障害を持っていると1~2時間で起きて泣くことも多いです。
うちの息子の場合は、あまり泣かない寝てばかりの子でした。
起きていても一人で大人しく遊んでいて、昔からほとんど手がかからなかったです。
「感情のコントロールが苦手」という発達障害の特徴は、必ずしも激しく泣くという形で出るわけではなく、自分の気持ちをどう表していいかわからず泣くことができないという形で現れることもあります。
このように、発達障害の症状の出方には個人差も大きく、赤ちゃんでも人によって様々です。
生後6ヶ月
生後半年もすると寝返りができるようになったり、成長の早い子だとハイハイで移動を始めたりと動きが活発になる時期です。
発達障害を持つ赤ちゃんも、通常と変わらずよく動くようになります。
ですが、発達障害の一つであるADHDの特徴に、常に落ち着かなく動きが多い「多動」というものがあります。
辺りを動き回るだけでなく、抱っこされていても常にキョロキョロとあたりを見回したり、手足をバタバタとずっと動かしていたりというのも多動にあたります。
また、このころは人見知りが始まる時期ですが、発達障害を持っている赤ちゃんは知らない人に対しても泣くことは少ないです。
これは、人の顔を覚えるのが苦手であったり、コミュケーションの意味がわからないという発達障害の特徴があらわれていると考えられます。
母親の後をついて歩く後追いもあまりしないです。
発達障害を持つ赤ちゃんは、母親や父親と家族以外の人の区別が付きにくいと言われています。
1歳頃
歩くようにもなり、また一段と動きが活発になります。
この頃発達障害を持つ子だとみられるのが「クレーン現象」というものです。
通常1歳頃の子供は指をさして、取ってほしいものや見てほしい物などを示しますが、発達障害児には指差しをしない傾向があります。
その代わりにみられるのがクレーン現象です。
クレーン現象とは、母親や父親の手を引っ張って取りたいおもちゃなどの上にまでもっていったり、自分のしたいことを代わりにさせる動きです。
意思表示が苦手で、指差しができない代わりに現れる行動だと言われています。
1歳頃は意味のある言葉も出始める頃ですが、発達障害があると言葉の発達も遅いことがあります。
声をかけてもあまり反応せず、親や人の真似をすることも少ないです。
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2歳頃
2歳頃になると、発達障害の特性の一つであるこだわりが顕著になります。
同じものしか食べない、決まった順序にこだわるなど、自分の中のルールが確立していくようです。
急な予定変更など自分の思い通りにならないと、酷く癇癪を起して泣くこともあります。
発達障害は感情のコントロールが難しく、一度癇癪を起すとなかなかおさまりません。
興味の偏りもよくわかるようになります。
うちの息子は電車が好きですが、この頃から大人も驚くほど電車の名前を暗記していました。
反面、興味のないものには全く関心を示さず、動物園に連れて行ってもつまらなそうですぐに帰りたがりました。
言葉に関しては、出てくるのが遅く2~3歳まで全く話さない子もいれば、順調に発していたのにこの頃になると急に何も話さなくなる場合もあります。
発達障害を早期に発見するには
早いうちから発達障害がわかっていれば療育による寛解もしやすくなります。
育てにくい子は発達障害児?
上にあげた特徴を見てみると、睡眠時間が短かったり、すぐに泣いたりと育てにくさを感じるものが多いです。
実際、発達障害児を持つお母さんは「うちの子は育てにくい子だった」とよく語るものです。
ですが「とても育てやすい子だったのに発達障害と診断されて驚いた」という人もいます。
例えば、あまり寝ないのが発達障害の特徴、と書きましたが、何時間でもすやすやと寝て一人でもよく遊びあまり泣かなかった、という子も多いのです。
手がかかって育てにくい子が多い反面、大人しくて驚くほど手がかからないケースも発達障害を持つ赤ちゃんんいはよく見られます。
このように特徴には個人差があって、発達障害を持つ子ならかならずしも上記の特徴が当てはまるとは限りません。
また、育てにくい子や手のかからない子でも成長してみれば通常の発達をしていく場合もあります。
乳児期に発達障害の判断をするのは、とても難しいです。
発達障害の診断が付くのは3歳頃
一般に、発達障害は3歳前までは診断は付きません。
うちも、ぼくが発達障害持ちだったので息子にも遺伝している可能性が高いとは思っていたのですが、はっきりと診断されたのは3歳になってからでした。
3歳頃になると通常なら言葉も大分増えますし、こちらの言うことを理解して言う通りに行動することもできるようになってきます。
また、3歳というとちょうど幼稚園や保育園に入園する頃なので、そこで同じ歳の子供たちと比べて発達の度合いに差がわかりやすくなるということもあります。
もしかして発達障害?と思ったら
発達障害の療育は早めに受けることが肝心です。
ですが、3歳前だとはっきりとした診断がつくことはほとんどありません。
親としては、子供に障害があるのかないのかはっきりしないというのは、非常に不安な思いです。
そして、育てにくい発達障害の特徴が出ている場合には、眠れなかったりつい子供に感情的になってしまったりと、親自身も辛いものです。
気になる点があったら一人でかかえこまずに、かかりつけの小児科や地域の子育て支援センターなどに相談してみましょう。
そして、子供が発達障害があるかどうかだけでなく、辛い気持ちによりそってくれる所があるといいですね。
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