5分でできる!大人版の発達障害チェックリスト。専門病院の探し方まで
発達障害のASDやLD学習障害は、こどものころに気が付くことが多いですが、ADHDやアスペルガー症候群などは、大人になってから気が付く場合があります。
僕はADHDとLD学習障害を併発していますが、LDは小学生のころ診断され、ADHDは大人になってから気が付き診断されました。
今回は、大人の発達障害を簡易的に診断するための、チェックリストをご紹介します。
結果、疑いが濃厚な場合は、専門病院の探し方までご紹介しています。
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大人版 発達障害チェックリスト
以下のチェックリストは、主に社会人の仕事をしている大人が対象の、発達障害のチェックリストです。
発達障害には種類があり、どの項目に当てはまるかがとても重要です。
チェックは3種類あり、各16項目あります。
すべてにYES、NOで答えて、YESとNOの数をそれぞれ紙に書いておいてください。
チェックが終わった後、その数により発達障害を判断します。
大人の発達障害チェック①
・大勢で行動するより、一人で行動するほうが好き
・単純な作業でも、繰り返し同じことをすることが好き
・頭に考えが浮かぶとき、そのイメージを具体的に頭の中に表すことができる
・真面目に話しているつもりが、「馬鹿にしている」「ちゃんと話してよ」と怒られたことがある
・人が声をかけても聞こえなくなるくらい、何かに集中することがある
・耳が異常によく、普通のひとが聞こえない小さな音が聞こえる
・商品の製造番号や飛行機の時刻表など、とくに意味のないことに関心がある
・人の表情を読むというのが苦手で、相手の顔色から気持ちを察することができない
・なにかが起きた時、それに対して人がどう思っているのか、感じているのかが推測できない
・冗談をいわれても、その言葉とおりに受け取ってしまう
・人の発言から、その真意を読み解くことができない
・複数のことを同時にこなすのが苦手で、1つのことしかできない
・優先順位の高い仕事と、低い仕事を分類することができなくて、できるものからやってしまう
・恋人がいても、どこか友達との境界線があいまいで分かりにくいと思っている。愛情がわからない
・あいまいだったりまとまりがない指示が分からない。指示が的確だと動くことができる
・話しかけられているのに、名前を呼ばれないと自分のことだと気が付けない
大人の発達障害チェック②
・何か1つのことに対して、異常な執着がある
・好きな人ができると、その人に恋人がいようが、嫌な面を目撃しようが、相手を妄信してしまう
・ひとつの環境に入ると、ほかの環境へ行くことを嫌うため、転職は嫌う
・とっさの判断が苦手で、動かないといけないときに動けない
・自分の意見を伝えることが苦手で、自分の意見を理解してもらえないときがある
・ちょっとしたことでもすぐに緊張して、神経質である
・1つの考えが思い浮かぶと、その考えに固執して、人の意見をきかない
・完璧なできばえしか納得せず、自身が完璧主義者である
・運動が苦手で、どこか体の動きがぎこちない。スキップできない
・お腹いっぱいでも食べ過ぎてしまう
・頭の中で空想の世界を描くのが好きで、現実世界のことを忘れてしまう
・周りからからかわれたり、いじられ役になることが多い
・性格は内向的で静か。臆病でくよくよしがちだと思う
・子どものころから爪を噛む癖が大人になっても抜けない
・痩せている時期はほとんどなく、ふくよかな体系である
・意識していないのに、腕や足などがぴくぴくと動くときがある
大人の発達障害チェック③
・最初はいきおいよく進みだすものの、途中からやる気がでずに、仕上げが遅れる。雑になることが多い
・計画性がなく、スケジュール通りに物事がすすんだことがない
・人との約束や決まり事、時間を忘れることがある
・時間をさいて考えなければいけないこと、やらなければいけないことを、なんとなく先送りしてしまい困ることが多い
・静かにだまって座っていなければいけないとき、体がそわそわして手をもじもじしたり、貧乏ゆすりをする
・急に活動的になることがあり、脳と体がフル回転して、いてもたってもいられなくなるときがある
・興味がないことや、難しい仕事をするときに、不注意でミスをしてしまう
・1対1で面と向かって話されているのに、相手の話に集中できないことがある
・財布や鍵など、毎日いる重要なアイテムでも、どこかに置き忘れて探すことがよくある
・耳が異常によく、小さな音でも反応してしまう
・ふとしたときに、こども時代の嫌な記憶を思い出しひきずってしまう
・仕事に遅刻が多く、上司から怒られてもなおらない
・自分のデスクだけ書類やペンが散乱していて、整理整頓が苦手
・感情が爆発すると、自分でも手が付けられないほど怒り狂ってしまうことがある
・人の気持ちを考えず、普通なら失言ととらえられることを発言してしまうことがある
・車の運転技術はうまいものの、不注意で事故を起こしたことがある
発達障害チェック 結果診断
チェック① アスペルガー症候群
YESの数が4つ以上→アスペルガーの疑いあり
YESの数が8つ以上→アスペルガーの疑いが濃厚
YESの数が11つ以上→病院で診察を受けましょう
チェック② 自閉症スペクトラム
YESの数が6つ以上→自閉症の疑いあり
YESの数が9つ以上→自閉症の疑いが濃厚
YESの数が12つ以上→病院で診察を受けましょう
チェック③ ADHD注意欠如多動性障害
YESの数が5つ以上→ADHDの疑いあり
YESの数が9つ以上→ADHDの疑いが濃厚
YESの数が11つ以上→病院で診察を受けましょう
大人になってからはアスペルガーとADHDが多い
これは簡易のテストなので、結果は必ずしも、発達障害であるという判断にはなりません。
ただYESの数が多かった場合は、一度病院で診察してもらうことをおすすめします。
発達障害は1つではなく、合併して併発していることも多く、ADHDとアスペルガーを同時に発症している場合もあります。
大人になってから分かる発達障害の多くは、アスペルガーとADHDが多いです。
自閉症スペクトラムやLD学習障害は、症状が特徴的なのでわかりやすく、こどものころに判明する場合が多いためです。
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仕事でミスを連発して職を転々と・・・
僕は35歳ですが、いままでたくさんの仕事を転々としてきました。
発達障害のせいで仕事のミスが多く、できないこともあるため、上司を怒らせてしまったり、遅刻続きでクビになったりと、散々でした。
そのなかでも相性の悪かった仕事が、居酒屋の調理スタッフです。
一人暮らししていたことがあり料理は得意なので入ったのですが、もう飲食店のピーク時の忙しさはケタが違います。
何品もの料理を同時進行で調理しなくてはらならず、あっちでは揚げ物、こっちではオーブン、ここでは盛り付けと、やることがてんこ盛りです。
けっきょくできずに、揚げ物もオーブン焼きも焦がして、今やっている盛り付けの料理しか完成できないということがありました。
そのため、1品1品しか作れずに、時間をロスしながら少ない品数しか作れずに、邪魔者扱いされるようになり退職しました。
そのときはまだ発達障害の検査はうけていなかったのですが、この経験から、自分はADHDなのかもしれないと実感しました。
マルチタスクができず、いまやっていることしかできないという要領の悪さは、多くの仕事で困ることだと思います。
大人の発達障害の病院の探し方
発達障害は、こどもがなるもの、という認識が病院の世界でも多いのか、大人の発達障害を専門的に扱っている病院は、日本全国にも数が少ないです。
わたしも日本5大都市の1つに住んでいますが、それでも大人の発達障害専門の病院は2件しかありませんでした。
大人の発達障害のテストができる病院は10件くらいありましたが、そのような病院は誤診があることがあります。
僕もADHDと判明するまでは3件の病院を渡りあるき、ようやく専門の病院でADHDであると太鼓判を押されました。
このように、大人になってから発達障害の診断を受けるのはハードルが高く、1件行ってみて、「発達障害ではない」と診断されても、信用できないところがあると思います。
やはり発達障害のような症状がある、日常生活に支障をきたしていると思ったら、専門の病院で診てもらうことが大切です。
ちなみに、テストを受けられる病院は「発達障害情報・支援センター」で検索できます。
じっさいに支援センターに電話で問い合わせてみて、「いい病院を紹介してください」と言ったところ、「紹介ということはできない」と言われました。
いろいろな規約から、紹介することは無理だそうです。
しかし、「公にはできないのですが、病院名だけならお伝えすることができます」といわれ、その病院がやはり良い病院だったらしく、そこでADHDだと判明しました。
真剣に病院をさがしている場合は、一度電話で問い合わせてみるといいです。
予約は3か月後
大人の発達障害の専門病院になるほど、診てもらい患者は多く、また予約できる日自体が限られている場合があります。
僕の病院の場合もそうで、なんと予約が決められた日の月に1回しか予約を受け付けてないとのことでした。
その日に予約をいれたものの、予約が満員で、取れたのは3か月後。
季節が変わるころにしか診察を受けられないんですね・・・
でも、それだけ同じように悩んでいる人がいるのかと思うと、少し心強くもありました。
早く診てもらい場合は、電話が苦手でもとにかく早めに電話することです。
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