発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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ADHDの僕が発達障害の種類について分かりやすくまとめてみた

   

発達障害と一言にいっても、症状によって、まったく違う障害で治療法もことなります。

大きく分けると3つの種類に分類され、広汎性発達障害(PDD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)に分かれています。

 

自分になにか違和感を感じたら、まずは発達障害の種類を知り、自分が何に当てはまるのかを知ることが先決です。

今回は、発達障害の種類について、できるだけわかりやすいように僕の経験をもとにご紹介します。

ちなみに、僕は学習障害とADHDを併発している発達障害です。

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3つの種類に分類される

発達障害は細かくわけるといくつも種類がありますが、大きく分けると3つに分類されます。

・広汎性発達障害(PDD)

・注意欠陥・多動性障害(ADHD)

・学習障害(LD)

 

この3つが発達障害とされ、ぼくはそのうち注意欠陥・多動性障害のADHDと、学習障害のLDを併発しています。

この3つはジャンルとしては分類されますが、いわば親戚関係のようなもので、2つ障害を抱えている人や、3つすべての障害を抱えている人もいます。

 

少し前までは発達障害は知られておらず、「こんなこともできないのは親のしつけが悪い」だの、「遊んでばかりいないで勉強しろ」など、親や本人の責任だとされてきました。

しかし、2000年に発行されたサリソルデン著書の「片づけられない女たち」のあたりから、発達障害に関しての認識が広まっているように感じます。

 

ネット社会ということもあり、発達障害の認知度は以前とくらべて飛躍的に伸びています。

しかし、発達障害が「授業中に立ってしまう子供」「空気が読めないKYな人」「IQが低いのかな?」など、ふわっとした認識で、発達障害のジャンルやそれがどんな障害なのかを理解している人は少ないです。

 

似ている障害だといっても、それぞれには症状の違いもありますし、治療法も違ってきます。

まずは発達障害のなかのそれぞれの障害を理解して、自分がなんの障害にあたるのか、どのような症状があるのかを把握することが大切です。

 

広汎性発達障害 PDD

広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)、略名ではPDDとよばれている発達障害です。

広汎性発達障害はげんざい自閉症スペクトラムと呼ばれていて、どちらも同じ障害だと考えてOKです。

この中の障害はさらに5つに分類されます。

 

・自閉症

・アスペルガー症候群

・レット障害(女児のみ)

・小児期崩壊性障害

・特定不能の広汎性発達障害

 

自閉症スペクトラム

よく知られているのは自閉症と、アスペルガー症候群だと思います。

 

広汎性発達障害の症状

・コミュニケーションの支障

会話のキャッチボールができず、人付き合いができない。人の気持ちがわからない

 

・社会性の欠如

社会生活をおくることが困難なほど、社会性が欠如している

 

・こだわり行動

大きく分けると、広汎性発達障害はこの3つの症状が特徴的です。

さらに3つの症状から、細かく分類して、障害を判断することができます。

 

コミュニケーションの支障

・会話が文章ではなく、単語である

・文章を組み立てることができない

・会話をオウム返しする

・言われたことをそのまま言葉通りに受け取ってしまう(冗談が通じない)

・比喩表現や抽象的な表現など、日常的に使われる言葉の意味を理解することができない

 

社会性の欠如

・孤立型

・受動型

・積極・奇異型

・尊大型

・適応型

コミュニケーションがうまく取れないため、友達ができず、周囲から孤立しがちです。

 

こだわり行動

・行動をパターン化して、それから外れた行動をすることが苦手

・初めての場所や初対面の人に苦痛を感じる

・スケジュールにない自由時間を与えられると何もすることができない

・場所や人が変わると、できることもできなくなる

 

診断基準が変わった

広汎性発達障害はさいきん診断基準が変わり、「社会的なコミュニケーションがとれるか」「こだわり」の2点で診断されるようになりました。

そのため、以前は広汎性発達障害かADHDなのか、どちらなのかはっきり判明しなかった場合は、優先的に広汎性発達障害と診断されるようになっていました。

 

しかし、今回の診断基準改正により、広汎性発達障害とADHDがどちらなのはかっきり分からない場合、どちらの障害でもあると診断できるようになりました。

それってつまりどっちなのよ?医者なのに分からないの?と不信感をもつかもしれませんが、この改正により、柔軟に治療を受けることができるようになります。

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注意欠陥・多動性障害 ADHD

ADHDはこどもだけだと思っている人も多いですが、じつは大人にも多い障害です。

こども時代は元気がいい、ちょっと抜けていると軽く考えられ、大人になってから発覚するケースも多くあります。

ADHDは大きく3つに分類されます。

 

・多動性-衝動性優勢型

・不注意優勢型

・混合型

 

多動性-衝動性優勢型

その名称のとおり、衝動をにかられ、必要のないときに体が動いてしまう、落ち着きがない症状が代表的です。

静かにしていないといけないときに、それは分かっているのに体が動いてしまうようなことです。

 

小学校の授業中、席をたって歩き回ってしまう子供がいますよね。

これは最近まで親のしつけが悪い、集中力がないこどもだと思われていましたが、ADHDの衝動性が働いての行動です。

 

女の子には少なく、男の子に多くみられる傾向があります。

ちなみに僕もこの衝動性型で、テストのとき分からない問題を考えていて、解けた!とわかった瞬間、答えを叫んでいたことがあります。

ほかにも、お腹はすいているのに友達とのおしゃべりに夢中で、給食を食べれなかったこともあります。

 

不注意優勢型

気がそれる、集中力が続かないという特徴があるのが、不注意優勢型です。

その反面、好きなことや興味をひかれることに対しては、周りの声が聞こえなくなるくらいの集中力を発揮したりします。

 

しかし、それも興味がなくなったり、難しいと感じるとすぐに集中力をなくしてしまいます。

すぐに飽きてしまうため、物事に取り組むことへの持続性に欠けています。

不注意優勢型は大人になっても忘れ物をすることが多く、女性のADHDに多くあらわれる傾向があります。

 

混合型

分かりやすいように「多動性-衝動性優勢型」と「不注意型」を手前に書きましたが、じつはADHDの8割は、この「混合型」になります。

混合型は、多動性と不注意型の症状が混じりあい、どちらの症状も出る状態になります。

 

たとえば、あまり興味がない勉強をしていて、ふと、校庭でサッカーの体育が見えて、自分も走り出してしまうなどの行動があります。

症状がアスペルガーと似ているため、判断をくだすのが難しいことがあります。

 

学習障害 LD

学習障害はその名称から、知能に問題があると思われがちですが、これは違います。

知能指数には問題なく、ある特定の学習、分野において障害が起こる症状がでます。

 

その障害により、国語や理科はできるのに、数学だけ異様に点数が低く赤点になるというようなことがあります。

そのため、学習障害と知的障害はまったくべつものです。

ちなみに僕もADHDと学習障害ですが、IQは120以上と診断されたことがあり、平均のIQ100よりかなり高い数値です。

 

学習障害の症状

・読字障害

文字を読むことが困難で、言葉や文章を耳で聞いて理解することはできるが、本は読めない

 

・書字表出障害

文字を読むこと、話の内容を耳で理解するができるが、文字を書くことが困難な症状

 

・算数障害

文字を書くことや読むことに支障ないものの、数字の読み取りや計算が困難な症状

 

文字がくるくる動いて見える

学習障害は、知能に問題がないのに勉強するのが難しいという、やっかいな障害です。

僕が読字障害で、文字を読むことが困難ですが、今はパソコンなどの最新機器を使い、時間はかかりますが、文字を書いたり読んだりすることができます。

 

具体的にいうと、普通のひとに見えている文字と、読字障害のひとに見える文字は、もはや文字には見えないんです。

ひとによって症状は異なりますが、僕の場合は文字が三重くらいににじんで、その上から水滴をたらしたみたいにぼやけています。

 

そして文字の一部がふよふよと飛んで行ったり、一部の文字だけがくるくる回転したりして見えるんです。

この障害を知り、理解されるまでは、親からも「ふざけるのはいい加減にして、授業に集中しなさい」と怒られたものです。

学習障害はその特性から、発見が遅れ、周りから理解を得られにくいことから、自分でおかしいことに気が付きながらも誰にも言えないと抱え込んでいるケースが目立ちます。


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