発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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発達障害にパニック症状について。起きやすいときと8つの対処法

   

発達障害は、うるさい場所などに行くと、パニック症状を起こしてしまうことがあります。

パニック症状を起こすのは、そのときの状況とストレス具合など、体調によっても違いがあります。

 

僕もいつもは大丈夫でも、前日あまり眠れなくて睡眠不足のとき、いつものようにスーパーに買い物に行ったら、お買い得商品の放送が鳴っただけでパニック発作を起こしたことがありました。

今回は、発達障害のパニック症状について、どんなときにおきるのか、対処法などをご紹介します。

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発達障害のパニック症状

発達障害は感覚が敏感でふつうの人は感じないような、ちょっとした物音でも敏感に反応してしまいます。

それが頭のなかで回り続けて、平常心を保つことが難しくなって、風船が割れたようにパニックを起こしてしまいます。

パニックの起こし方は人によってさまざまで、大声で叫ぶこどももいれば、静かに部屋の隅っこでしくしく泣くこもいます。

 

・大声で意味不明の言葉を叫ぶ

・周りの物を投げてあたる

・周りの人の腕などに噛みつく

・自分を叩いて傷つける

・そこらじゅうをだーっと駆け回る

・地団太をふんで暴れまわる

・静かにしくしくと泣く

 

こどもの場合、このようなパニック症状が見られます。

ほとんどの場合が、大声を出しながら騒ぐような症状で、静かにしくしく泣くこは少ないですが、これもパニック症状です。

 

大人の発達障害のパニック症状

小学生中学年以上の、少し大きくなると、パニック症状は幼児の症状とは変化して起こります。

よく、「地団太を踏んでさわがなくなったから、パニック症状は治った」と勘違いする親がいますが、実はパニック症状が形を変えただけで、根本的には治っていません。

 

発達障害のパニック症状は、大人になってもわかりにくいですが起こります。

大人になると幼児のころより、ある程度気持ちをコントロールできるようになるので、人前で大声で叫んだりしなくなるだけなんですね。

 

・周りを困らせるようなことを言う。例えば、レンタルDVDがすべて借りられているように、ぜったいに借りたい!と言って譲らないなど

・何度謝っても許さない

・無表情になる

・急に無口になってなにも話さない

・小声で感情を吐き出して、周りからはぶつぶつ何か言っているように見える

・体を小刻みに揺らす

・食事をいっさい受け付けなくなる

・要望していたものを受け取らない、いらないと言い出す

 

このように、幼児のパニック症状に比べると、かなり症状が軽減されます。

一見見ると、大人げない、こどもが癇癪を起しているように見えますが、これも発達障害のパニック症状です。

 

発達障害のパニック症状がでる場面

視界に入る情報が多すぎる

チカチカした光、ドン・キホーテのようなたくさんの商品が所せましと並んだ場所、文字の量の多い本などは、パニックを起こしやすいです。

目が痛くなってキーンとしたきてら、パニックの予告です。

 

大きな負担がかかってきた

自分にはできないようなことを要求されて、それをしなければならないときにパニックはおきます。

こどもの場合は、ねんどをこねて動物を作らなければならない、でもねんどの感触が嫌で触れない、どうしよう→パニックとなります。

 

大人の場合は、1日で終わるかどうかわからない量の仕事を任された、できないかもしれないどうしよう→パニックになります。

負担は周りがかけることが多いので、周りの人の配慮が大切になります。

 

人間関係に疲れた

パニック症状を起こしやすい原因として、人間関係があります。

無理に周りとの会話にあわせようとして、無理がきなかくなったとき。

 

あわない人と話していて無理しすぎたとき。

意見を求められて、周りから一斉に見つめられて緊張した時など、パニックに陥りやすいです。

 

予定が狂ったとき

発達障害の症状として、決まっている予定に対してとてもこだわるという特徴があります。

5時のバスに乗ると決まっていたのに、相手の準備が遅れて5時のバスを逃してしまったとなると、もうパニックです。

 

なんでそんなことで?と思うかもしれませんが、決まっていた予定が壊れると、この次はどうなるの?この次の予定も崩れるの?

と、その先の時間を心配して、強い不安を感じてしまうんです。

発達障害者と予定をともにするときは、必ず時間厳守でスケジュール通りに行動することが、パニック予防になります。

 

音が大きいとき

パニック発作の代表的な原因として、周囲の音がうるさいというのがあります。

パチンコのような騒音はもちろんですが、ショッピングセンターの迷子のお知らせほどの音でも、状況やストレスのたまり度、体調具合によってパニックになる場合があります。

 

ショッピングを楽しんでいたと思っていたら、2時間もたったころにパニックになってしまった!というときは、それまでだいぶ我慢して、ストレスがたまっていたということです。

同じ音量でも、そのように状況によって発作は変わるので、油断しているといけません。

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発達障害のパニック症状への対応

本人がやる対応

本人はパニック症状が出ることを理解しておく

僕もたまに、前よりは減りましたが、やはりパニック症状は出ます。

そのとき、本人に意識していてほしいのが、自分はストレスがあったり、苦手な場所にいたりする場合、パニック症状が出るんだということを、理解しておくということです。

 

感覚が敏感になるときはどのような場面か、そのとき自分がどうなるかを、あらかじめ紙に書いて整理しておきます。

自分がどうなるかを知っておくことで、パニックになる場面を避けられたリ、パニックになったとしても、周りに迷惑をかけないように配慮することができます。

こどもの場合は、親と一緒にどのようになるか考えておきましょう。

 

パニック症状が出そうになったら一人になる

パニック症状は突然起きるものですが、自分の症状を理解していれば、パニックになる前に人前から離れることが可能です。

人前で騒ぎ立てたくないという気持ちがあるのならば、ベストなのはトイレ、トイレが近くになければ、周りに人がいない空間へ駆け込みましょう。

 

そこで思い切り気持ちを発散させれば、周りに迷惑をかけることもなく、人に迷惑をかけてしまったという自己嫌悪にも陥らなくて済みます。

僕はディズニーランドに行ったとき、あまりに長い行列のため、真ん中付近でパニックを起こしそうになり、あわてて列から出ようとしました。

 

しかし、列が混雑してあまりに長すぎるため、広い空間に出る前にパニック症状が起きてしまいました。

そこで、その場で上着を脱ぎ頭にかけてしゃがみこみ、簡易的な一人の空間をつくり、パニックを乗り切りました。

人目には変に見えるかもしれませんが、どうしようもないときはこの方法は有効です。

 

自分が安心できるものを用意しておく

パニックになりそうになったら、用意しておいた自分が安心できるものを触ったり見たりしましょう。

一般的に効果が高いのは、柔らかい素材のぬいぐるみを触ったり抱いたりする。

 

ハンカチを目に当てて視界をシャットダウンして泣く。

空になった缶詰を握りつぶして怒りを発散するなどが効果があります。

 

僕の場合は、シャーペンの芯をカチカチすることで安心できるので、パニックになりそうになったらすぐにシャーペンを取り出して、カチカチカチカチと絶え間なくカチカチしてやり過ごします。

 

サングラスをかける

サングラスは視界を暗くし、ある程度視界をシャットダウンすることができます。

人込みの中に行くときや、うるさい場所に行くときは、視界が暗いほうがいいのでサングラスはおすすめです。

うるさい場所では耳栓も効果的です。

 

とくにサングラスは、薄いものではなく、周りから自分の目が見えないものがいいです。

どんなに目がきょろきょろしていて挙動不審でも、おかしみ見えないので、周りから注目を集めることがないですからね。

 

できればすぐに休もう

パニックを起こした後って、とてもぐったりして疲れますよね。

そのため、状況が許されるのであれば横になってすぐに休みましょう。

横になれない場合は、座って体を楽にしましょう。

僕は座って体を落ち着けながら、ヨガの落ち着く呼吸法をして落ち着くようにしています。

 

 

ヨガの呼吸法は体を落ち着かせる効果があるので、パニックを起こしやすい場面で、事前にこの呼吸法をしていても予防の効果があります。

必ずマスターしておきましょう。

 

周りの対応

パニック発作中は無理に止めようとしない

パニック発作の間違った対応として、パニックを無理やり抑え込めてしまうというやり方です。

こどもだったらワーワー体中で暴れまくっているところを、手足をつかみ抑え込んで、「落ち着きなさい!」というような方法です。

 

これは、本人にとって、「パニックはいけないものなんだ、イコール自分はおかしいんだ」と思わせる行動です。

確かに、ふつうに見たらパニックはおかしな行動ですが、発達障害者にとっては、抑えきれないことが爆発したので、そのような行動になっているのです。

 

無理やり抑え込むとパニックは今後より悪化し、頻度が上がったり、些細なことでもパニックを起こしやすくなります。

正しい対処法は、パニックが起きたら「落ち着いて、大丈夫だよ」と少し遠巻きに声をかけながら、嵐が過ぎ去るのを待つことです。

 

こちらに攻撃をしてこないようなら、背中をさすったり、肩に手を置いても大丈夫です。

しかし、感覚過敏になっている場合は、体に手を置かれるのもパニックを増長してしまうので、そこは注意が必要です。

 

温かい目で見守る

発達障害へのパニックへの対応で周囲にしてほしいことは、温かい目で見守ってほしいということです。

パニックを起こして一番こたえることは何かというと、パニックを起こした辛さより、周りから白い目で見られるということです。

 

おかしいと思われてしまった、嫌われてしまったかもしれないと思うことは、とても辛く、またパニックを起こしてしまいそうになります。

そのため、温かい目で「大丈夫だよ」というメッセージを送ってくれるだけで、症状は緩和します。

優しい笑顔で迎え入れてください。

 

パニック発作が起きた後のフォローが大切

パニック発作は、ある程度起こしてしまったほうがあとが楽です。

パニックが落ち着いて、その後の周囲のフォローが最も重要になります。

 

「大丈夫?辛かったね、ちょっと横になりましょう」「大変だったね、もう大丈夫だよ。深呼吸をしよう」と、体をさすってあげて、一緒に深呼吸をしましょう。

パニックを起こした後も、変わらず優しく接してくれるというのは、本人にとってはとても安心できて重要なことです。

とくにこどもにとっては重要で、周りの人はこんな自分を受け入れてくれるんだ、という安心できる自己肯定感を損なわずにすみます。


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