仕事をしている社会人向け。大人の発達障害診断テスト
発達障害は10人に1人という割合で、珍しい障害ではありません。
軽度なものは病院にかからなくても生活できる範囲で、本人さえ気が付いていないこともあります。
しかし、生活や仕事が困難で、なにかおかしいと感じたら、一度大人のための発達障害の診断を受けてみるのがいいです。
今回は、大人の発達障害の診断テストと、全国でテストを受けられる支援センターリストをご紹介します。
スポンサーリンク
大人の発達障害診断テスト
発達障害の認知度が上がったため、発達障害の診断を受けるひとは年々増加しています。
発達障害の人の割合はぜんたいの10%といわれており、めずらしいことではないことです。
割合は、ADHDが5%、LD学習障害が4.5%、ASDが0.5~2.1%ほどです。
以下のチェックテストから、大人の発達障害の疑いが判断できます。
各項目ごとに、YESとNOの数をメモしておき、結果発表と照らし合わせてみてください。
診断テスト①ーA
・危険なことでやリスクの高いことでも、結果を考えずに行動してしまう
・相手が話している最中に、会話を遮って自分の話をしてしまう
・自分の話ばかりしてしまい、話が長いと言われたことがある
・行列に並ばず、横入りするときがある
・自分に悪気はなくても、人から邪魔をしていると言われたことがある
・イライラしてその勢いで相手を叩いたことがある
・お店に入る順番など、とくに意味のないことでも、1番先がいいと思う
診断テスト①ーB
・座っていても、貧乏ゆすりしたり、指先をくるくるしたりとじっとしていられない
・子供のころ、授業中座っていられず、立って歩いたことがある
・休みの日や、時間が空いたとき、じっとていられず出かける
・沈黙が苦手ではなく、ただ単に脈絡ないことを話してしまう
・短い時間で同じ作業を繰り返すのが好きで、複雑な作業は苦手
・同じ作業を長い時間続けると、集中できずにミスしてしまう
・体のどこかが揺れていないと落ち着かない。揺れると気持ちが落ち着く
・誰かと話していても、頭の中では別のことを考えている
診断テスト①ーC
・上司と話していたり、大事な会議をしているときでも、うとうとしたり居眠りしてしまう
・忘れ物をしないようにしなきゃ、と思っていても忘れ物してしまう
・ミスしないように注意しても、不注意でミスしてしまう
・カギや財布、携帯など、重要なものをなくすことが多い
・周りを見ているつもりでも、物にぶつかったり、物を落として壊してしまう
・約束を忘れないようにメモしていても、メモしたことすら忘れて約束を守れない
・完璧にできたと思っても、なにかし忘れていることがある
診断テスト②
・仕事で指示をもらっても、正しく理解ができずに失敗を繰り返す
・話したいことや思っていることはあるのに、頭の中で考えがまとまらず表現することができない
・書類や会議の記録など、難しい文章は読むのに時間がかかる
・書類や本を読んでいると、どこを読んでいたかわからなくなる
・簡単な足し算でも時間をかけないとできず、電卓にたよる
・「書類」を「ひょるい」と読んだり、正しい発音ができないものがある
・文字を見ても、その発音がイコールしてつながらない
・同じ文章を読んでしまうことがある
・文章を読んでいても、単語をかえたり、ごびを勝手にかえたりする
・句読点をうつところがおかしいと指摘されたことがある
・文字が汚く、誤字脱字が多い
診断テスト③
・場の空気が読めずに、不用意な発言をしてしまう
・人の気持ちが分からない、鈍感だと言われたことがある
・いつもの順番や日常と違うものは受け入れがたく、拒否してしまう
・何でもしていいと言われても、いつもと同じ行動をとる。自由な環境は逆に不安を感じる
・こだわりが強く、わがままだと言われたことがある
・人と会話していて、人の気持ちが分からないと怒られたり、泣かれたりしたことがある
・話すときは直立ちで、ほとんど身振り手振りはなしで、抑揚なく無表情で話す
・冗談が分からず困ったことがある
・相手の真意や、言葉の裏を読むのが苦手
・体の感覚にするどく、大きな物音が苦痛で、音がうるさい場所では会話が頭に入ってこない
・ごわごわした服、カサカサ音が鳴る服などが苦手で着れない
・混ぜご飯など、たくさんの食材が混ぜられている料理は嫌い
・肩に手を置かれただけでも、叩かれたかのように感じる
スポンサーリンク
大人の発達障害診断テストの結果発表
診断テスト① ADHD 注意欠如・多動性障害
A→7つの診断中、3つ以上YESがあるとADHDの衝動性タイプの疑いがあります。
B→8つの診断中、4つ以上YESがあるとADHDの多動性タイプの疑いがあります。
C→7つの診断中、3つ以上YESがあるとADHDの不注意タイプの疑いがあります。
診断テスト② LD学習障害
7つの診断中、3つ以上YESがあるとLD学習障害の疑いがあります。
診断テスト③ ASD 自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群
13この診断中、7つ以上YESがあるとASDの疑いがあります。
気になる場合は病院で検査してみよう
YESの数が多かった場合も、これは簡易テストなので、発達障害であると決まったわけではありません。
疑いがあって気になる場合、一度専門機関で検査してみましょう。
大人の発達障害を検査できる専門病院は全国でも数が少なく、検査できるまでに2~3か月かかることが多いです。
関連
「5分でできる!大人版の発達障害チェックリスト。専門病院の探し方まで」
大人の発達障害が診断できる支援センター
スポンサーリンク
関連記事
-
5分でできる子どもの発達障害の種類がわかるチェックテスト
子どもが発達障害かもしれない。でもそうじゃないかもしれないし、そもそも発達障害で …
-
あの人は発達障害かも?見分け方のチェックポイント
発達障害の定義は3つあるとされています。 「脳機能の偏り」「症状の安定」「発達期 …
-
発達障害が増加している3つの原因。発達障害は発展途上国にはいないという事実
発達障害は1993年の調査開始から、年々増加傾向にあります。 今年はとくに大台で …
-
発達障害のアスペルガー症候群チェック表。治す方法とADHDとの違いについて
発達障害のなかには、アスペルガー症候群という社会環境に適応できない、コミュニケー …
-
発達障害の脳には異常があった!その原因海馬の脳トレ方法
発達障害は、いままでMRIを撮ってもとくに異常はなしと片づけられてきました。 し …