発達障害で生きていく。

ADHD優位のアスペルガーで、LD学習障害もある35歳のおっさんです。息子も遺伝して発達障害です。文献を読み漁り、発達障害は限りなく完治に近い、治すことができると確信しました。このサイトは、治す情報など、発達障害のさまざまな情報を発信していきます。

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発達障害が増加している3つの原因。発達障害は発展途上国にはいないという事実

      2017/11/03

発達障害は1993年の調査開始から、年々増加傾向にあります。

今年はとくに大台である、こどもの発達障害と見られる人数が9万人を超えたとのことで話題になりました。

最初は少数しかいないと思われていた発達障害が、じつは全体の1割にものぼるという衝撃の事実です。

今回は、発達障害はなぜ近年増加しているのかについてご紹介します。

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発達障害が増加している

発達障害の人数が、ここ数年で急に増加しているという現象が起きています。

学校では、通常学級に在籍しながらも、授業についていけない生徒に対して補習をする「通級指導」をする割合が、きわめて増加しています。

 

その数全国で9万人を超えたということで、これは1993年に調査をはじめたときから、7.4倍も増加していることになります。

少し前だったら、「発達障害ってなに?」だったり、学年にほんの数人しかいなかった発達障害が、今はクラスに2~3人の割合でいることになります。

 

発達障害の割合としては、知的障害1%、自閉症2%、ADHD3~5%、LD学習障害5%と、合計すればこどもの1割にたっします。

僕が学生の時代は、まだまだ発達障害は認知されておらず、先生さえもその存在を知らないような状態でした。

自分でも薄々、自分って少し変なのかな?と感じていた部分がありましたが、まさか自分と同じような人がそんなにいたのかっと驚きです。

 

発達障害が増加している原因

発達障害が広く認知されるようになった

日本では発達障害の認知度が低く、ここ数年でようやく世間一般にもアスペルガーやADHDなどをはじめ、発達障害が認知されるようになってきました。

教員採用試験にも、発達障害については頻出している問題です。

 

そのため、一昔前は「元気なこ」「ちょっと変わったこ」「少し落ち着きがないこ」と、軽く扱われていたのが、今は重く扱われるようになったイメージです。

普通よりちょっと変わった行動があるこどもは、先生が親に「もしかしたら発達障害かもしれません、一度検査を受けたほうがいいかもしれません」という時代になりました。

広く認知されるようになったことから、取りこぼしが少なくなったといえます。

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親がすぐ病院へ診察に行くようになった

親世代にも発達障害が認知されたことから、一昔前の親は、こどもが発達障害であると疑われたとき、病院へ行くことを拒む親が多かったです。

しかし今の親は、こどもが発達障害であると疑いがあると、すすんで病院へ診断を受けに行くそうです。

 

こどもが育てにくいとのは、何らかの障害があるのかもしれない、それならそれで、診断を受けてはっきりしたいと考えている人が多いのでしょう。

今は発達障害は障害者手帳も支給されるメリットもありますし、診断を受けたほうが治療の点からもメリットです。

 

そのため、いまは疑わしきはすぐ病院ということで、その親の認知度が広まった背景も発達障害の増加の要因といえます。

 

ライフスタイル、生活環境によるもの

発達障害は先天的なものだと思われていましたが、最近の研究では後天的要素が含まれているという事実が浮かび上がってきました。

アフリカなどの発展途上国では、発達障害はほとんどいないが、アメリカや日本などの先進国では発達障害が多いという事実です。

 

これは、人種によって発達障害の割合が変わるのではなく、先進国のライフスタイルや環境によって、発達障害の割合が増加することが指摘されます。

先進国は、サプリメントの服用や大気汚染、過剰な教育に愛情不足や育児放棄など、さまざまな要因があります。

そのため、何らかの要因で、先進国では発達障害が増加していると考えられます。

 

今後も増加傾向にある

毎年発達障害は増加していることから、いまはこどもの全体の1割が発達障害であるとされていますが、その全体像はまだつかめていないのが現状です。

そのため、まだ今後は増加し、いずれ全体像が把握できるとされます。

 

発達障害の研究がすすんでいるアメリカのほうが先に結果がわかる日がくるでしょう。

しかし、人の個性を安易に発達障害であると決めつける社会の風潮にも、危険を感じなければならないと思います。

今後、発達障害はどこまで増えるのかわかりませんが、いずれにせよ、発達障害はある一定の割合潜んでいるのです。


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