発達障害でも取れる!仕事に活かすせてお金になる資格
2017/11/25
発達障害を持つ人にとって、高い壁となっているのが、就職です。
学生時代には個性と捉えられていた発達障害の特性は、就職活動においては不利な要件となります。
一度は就職したものの、周囲の理解がないことや仕事との相性などが原因で転職をする人も多いです。
ですが、ただでさえ不況の世の中で発達障害者が就職するのは容易ではありません。
就職を助ける一つが資格です。
様々な資格の中で、発達障害者にもおすすめな資格を紹介します。
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発達障害に向いている仕事・資格
まずは、発達障害に向いている仕事をあげて、その仕事に就くために有利になる資格を紹介します。
ASD(自閉症スペクトラム)に向いている仕事・資格
ASDは繰り返しを好む傾向があるので、決まった手順やマニュアルなどがある仕事が向いています。
また、興味のあることに対しての知識はすごいので、知識や技術を生かせると職場に欠かせない存在となることもあります。
ASDはどうしても対人関係に問題が出やすいので、人と接するよりも機械や物相手の仕事を選ぶと良いでしょう。
プログラマー
プログラミングに興味のあるASDなら、プログラマーは適職といえます。
一日中デスクに座ってパソコンと向き合うことになりますが、好きなことなら比喩なしに一日中でもやっていられるASDはそれが苦になりません。
プログラマーになるのには、特に資格は必要ありません。
自作したプログラムを見せれば、それが技術の証明になるからです。
ですが、人事部などの採用担当者に必ずしも専門知識があるとは限りません。
資格を取って、プログラム技術があるということを客観的に示せば就職に有利になります。
基本情報処理技術者試験
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。
IT技術の基本的な知識・技能を持っていることを示す資格で、ITエンジニアの登竜門とされています。
受験資格が特にないので、学校や就業経験がなく、独学でも充分に合格できます。
Ruby技術者認定試験制度
世界中で使われているプログラミング言語Rubyの認定試験です。
難易度によってシルバーとゴールドの2種類があり、シルバーは基礎問題、ゴールドは設計までできるレベルにまっています。
Rubyが登場したのは比較的最近なので、この資格を持っていることで最新の技術を持っているというアピールにつながります。
校正
理系に強いイメージのあるASDですが、文系項目に突出しているASDもいます。
一字一字見比べて間違いを修正していく集中力がいる仕事ですが、ASDは興味のあることに対しての集中力はすごいです。
また、専門書の校正をすることもあるので、突出して得意な分野があるというのが強みになります。
校正士になるのにも必ず資格が必要というわけではありませんが、持っていれば客観的に校正技能があることを示すことができます。
校正士認定試験
実務教育研究所が実施する文部科学省認定の試験です。
受験するためには6か月間の通信教育を受けて修了する必要があります。
受講から試験まで全て自宅で行うことができます。
校正技能検定
日本エディタースクールが実施する試験で、校正士にとってはメジャーな試験です。
校正技能検定合格を求人の応募条件としている企業もあります。
初級・中級・上級の3段階に分かれていて、初級は大学やエディタースクールなどで単位を取得することで資格がもらえます。
カウンセラー
コミュニケーションが不得意なASDにカウンセラーは不向きなようにも思えますが、意外なことにそれがカウンセラーに向いている点にもなるようです。
カウンセラーは人の悩みを聞くのが仕事なので、当然辛い話を聞くことも多くなります。
人と共感力の高い定型発達の場合は、悩みに同調しすぎてしまい話を聞くことが辛くなって辞めるケースが多いです。
ですが、他者と境界がはっきりしているASDは客観的に話を聞くことができます。
認定心理士
公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格です。
試験に合格する必要はなく、4年生大学卒と所定の36単位を習得することで取れます。
4年生大学の学部は心理系でなくても、どの学部でもかまわないです。
所定の単位は放送大学や大学の通信課程でも取ることができます。
メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会(一般財団法人) が認定する資格です。
こちらも試験はなく、受講のみで取ることができます。
2ヶ月間の通信教育で、ンタルヘルスの幅広い知識、精神医学の基礎知識、カウンセリング対応事例、開業についてなどが学べます。
カウンセリングの基礎的な勉強をしたい人におすすめの資格です。
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ADHDに向いている仕事
ADHDはASDに比べてコミュニケーションスキルが高いといわれています。
コールセンター
電話での会話だけに集中できるコールセンターの業務は、マルチタスクの苦手なADHDに向いています。
営業トークや問い合わせに対する返答がマニュアル化されている所も多く、意外と臨機応変な対応は必須ではありません。
コンタクトセンター検定試験
日本コンタクトセンター教育検定協会による検定試験で、コールセンターに関する試験では国内初です。
スキルに合わせて6種類のレベルがあり、コールセンター業務だけでなく、ビジネススキル全般についても学ぶことができます。
企画職
ADHDは独創的なひらめき能力に長けています。
なので、ADHD独自のアイディアは企画を進める上で非常に役立ちます。
また、企画を通すには周りを説得するプレゼンテーション力も必要となるので、やりたいことに関するADHDの熱意
商品プランナー
日本商品開発士会が実施する認定試験です。
企画を立てるためには、商品のリサーチやマーケティングがかかせません。
そういった、商品企画のための基礎知識やスキル習得のための研修を受け、試験に合格すると商品プランナーの資格を取ることができます。
ビジネスキャリア検定
中央職業能力開発協会の検定試験です。
部門によって大きく8種類に分かれており、それぞれに1~3級があります。
企画職に就くために役立つのはマーケティング部門です。
塾講師
人に教えることが好きなADHDの人に向いているのが塾講師です。
同じ勉強を教える仕事の教員は、勉強以外にも生活指導や部活など様々な仕事をしなければなりませんが、それに比べると塾講師の仕事は勉強と進路に関することに絞られています。
学習塾講師検定
公益社団法人全国学習塾協会が2008年から実施している民間検定です。
塾講師としての知識やマナーなどについての問題が出題され、受験資格がなく誰でも受験できます。
レベルに合わせて1~3級があり、2級では筆記試験だけでなく実技試験もあります。
「職種」よりも発達障害に合っている「環境」が大事
発達障害を持つ人が働くときに一番ネックとなるのは、仕事内容ではなく対人関係です。
一般には接客や営業などは発達障害には向いていないといわれていますが、周囲の理解によって長く務めている人もたくさんいます。
発達障害は特殊な才能を持っていると思われがちですが、全員が特別秀でたものがあるわけではありません。
発達障害の長所はそんな才能ではなく、仕事に真面目に取り組む真摯さや実直さです。
そんな姿勢を理解してくれる企業は必ずありますから、自分に合った働き方を探してみましょう。
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