発達障害のアスペルガー症候群チェック表。治す方法とADHDとの違いについて
発達障害のなかには、アスペルガー症候群という社会環境に適応できない、コミュニケーションに難があるという特徴があります。
僕はADHD優位のアスペルガーであると診断されていて、併発タイプです。
ADHDとアスペルガーの気質のどちらもがあるので、日常生活や仕事ではやはり困難を感じる場面も多いです。
今回は、発達障害のアスペルガーについて、アスペルガーチェックとその違いについて、治療トレーニング方法をご紹介します。
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アスペルガー診断チェック表
発達障害はASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の3つに分類されます。
そのなかでも、アスペルガー症候群に当てはまるかを、チェックしてみましょう。
以下の質問にYES、NOで答えて、それぞれいくつ当てはまるか紙に書いておきましょう
・テストの点などは良く、IQは70以上である
・会話が続かない、あわないことがよくあり、それを人から指摘されたことがある
・幼児のころ、同年代のこどもと遊ばずに、一人で遊ぶことが多かった
・ミスをしたり、怒られたりすると頭が真っ白になってパニックを起こすことがある
・野球選手や駅名など、何か一連のことをすべて暗記していることがある。得意である
・1分以上の長い話をされると、話が分からなくなり、言葉が途切れ途切れに聞こえる
・何かに集中していて、声をかけられても気が付かないことがある
・小学校などの全員遊びが嫌いで参加したくなかった。参加しなかった
・手先が不器用で、ぼたんをとめるなど、細かい作業が苦手
・「天然だね」「変な人だね」と言われたことがある
・こどものころ、体育の時間などが雨でつぶれて、急な予定変更にパニックになり騒いだことがある
・大きな音に敏感で、騒音を聞いていると気分が悪くなったり、イライラする
・肩にぽんと手を置かれるなどちょっとした動作でも、肩を強く叩かれたように感じる
・人が怒ったり泣いたりする理由や気持ちがわからない
・作業に集中すると、別のことができず、優先的にやらなければいけないことに移ることができない
・会話の流れを意識することが苦手で、サッカーの話をしているのに、急に食べ物の話になるなど突然話題が変わる
・失礼なことや余計なことを言ってしまい、人を怒らせることがある
・服装には無頓着で、TPOをわきまえないことがある。例えば、バーベキューにスーツで参加するなど
・人の状況を思いやることが苦手で、忙しそうな同僚にさらに仕事を頼んでしまっても、悪いことに気が付かない
・時間の概念が薄く、遅刻はしょっちゅうする
・待ち合わせ時間が12時からなのに、12時に出発したり、時間の余裕を持った行動ができない
・好き嫌いの好みが激しく、偏食家である
・仕事の指示などで、具体的な説明がないとわからない。あいまいな表現ではわからずに間違ってしまう
・街中の勧誘に声をかけられると、立ち止まって話を聞いてしまう
・お金の管理にルーズで、公共料金や携帯の支払いを滞納してしまう
・家族や恋人との話し言葉もどこか他人行儀で、敬語で話す
・持ち物には強いこだわりがある
・順番やスケジュールにこだわる。朝の支度はまず歯磨きをしてから顔を洗うなどの順番を絶対に守る
・物事を効率的に、段取りよくこなすことができず、臨機応変に対応できない
・ストレスがたまっていると、大声で叫んだり、人前で泣いたりしてしまう
・表情が乏しく、やる気があるのにぼーっとしているなどと言われる
アスペルガー診断の結果
YESが10個未満 アスペルガーの可能性なし
YESが11~20個 アスペルガーの疑いあり
YESが21~25個 アスペルガーの可能性が高い
YESが25個以上 病院で検査を受けましょう
YESの数が21個以上だったら、アスペルガー症候群である可能性がぐんと高まります。
21個以上だったら、専門機関で検査を受けることをおすすめします。
専門機関の詳細は「仕事をしている社会人向け。大人の発達障害診断テスト」をご覧ください。
きちんとした診断を受けることで、治療法や障害者手帳をもらうことも可能です。
アスペルガーの場合知的障害はないので、障害者手帳の「精神障害者保健福祉手帳」を取得することが可能です。
これがあれば、税金を優遇されたり、就職でも障害者枠が適用されるなどのメリットを受けることができます。
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ADHDとアスペルガーの違い
ADHDの特徴
・不注意があり、物をなくしたり、簡単なことでもミスする
・多動、衝動性があり、急な思い付きで行動したり、体がつねに揺れている、思いついたことを喋りまくる
アスペルガー症候群の特徴
・自分の「こだわり」が強く、順番や持ち物など、変えることができないこだわりがある。
・社会性が難しく、コミュニケーションがちぐはぐで、相手の気持ちがわからず、思いやりのある行動ができない
・言葉の難しさがあり、表現力が乏しく誤解を生む発言をする。
ADHDとアスペルガーを無理に分けなくていい
よく、ADHDとアスペルガーは一色淡にされることがありますが、これはこれで間違いではありません。
ADHDとアスペルガーは専門家でもどちらかをはっきり見極めることは難しく、どちらがどちらとは決めきれない場合が多いからです。
2つはいわば親戚で、同じ特徴をもっています。
じっさいに、ADHDとアスペルガーは併発している場合が50%と、半分の人が両方を抱えているというデータがあります。
そのため診断も、どちらともつかない、あるいは併発している場合は、ADHD優位とついたりして、アスペルガーもありますよ、でもADHDの特徴のほうがでてますよ。
ということをお医者さんが言うことが多いです。
ADHDなのか、アスペルガーなのか、どっちなの!?と疑問に思うのではなく、どちらもあるものだと思ったほうが自然です。
お互いが混じりあった障害なので、障害として一応名前を分けて付けてはいますが、実際の境界線はあいまいな障害なのです。
どちらの情報も読んでおこう
僕はADHDと診断されていますが、お医者さんからは「ADHD優位のアスペルガーも入っていると思う」と言われました。
全国優れた大人の発達障害の専門機関を受診したので、この診断で間違いないと思います。
これは、どちらなのかよくわからないと否定的にとるよりも、どちらの治療法も試してみたり、どちらの情報も集めるべきだと思うようにしたほうがいいと思います。
発達障害は便宜上、障害を区別しているだけですが、実際は混ざり合っているのですから、どちらも扱うようにするべきです。
そのため、僕はADHDもアスペルガーも、どちらも最新の情報や治療法を読んで試しています。
どちらかだと決まっていれば、情報を取り逃がすことになり、不利な結果を招いてしまいます。
アスペルガーの治療方法
アスペルガーはその原因が詳しくは解明されていないので、治療法も確立されていません。
しかし、僕はさまざまな文献を読み漁り、ほとんどアスペルガーを完治することは可能だと思っています。
そう思わせてくれたのは、この本です。
発達障害の改善と予防: 家庭ですべきこと、してはいけないこと (実用単行本)
発達障害にたずさわる専門職が読むべき内容の本で、脳科学の視点から発達障害のメカニズムを解明しています。
難しい内容ですが、時間をかけてゆっくり読めばわかるはずです。
これを実践していくことにより、発達障害が弱いとされる前頭葉を刺激して、発達障害の原因の元を改善することができます。
トレーニングを実践しよう
上記の本を読んだうえで、次は以下のことを実践してみてください。
「実践すれば必ず治る発達障害の治療法。順番にそって実行しよう」
「何十種類も試した中でADHDに効果があった訓練方法ベスト3」
僕は障害手帳を使って障害者枠でいまの会社に入社しましたが、治る訓練を続けて、正社員にまで昇格することができました。
いまでは3人の部下を持っているほどです。
毎日すれば必ず効果が出るので、実践するのみです。
けん玉
アスペルガーは空間能力、3Dに対しての能力が弱く、空間を認識する能力に欠けています。
物を立体的に見る力が弱く、平面としてとらえてしまうんですね。
そのため、物を立体的に見なければならないけん玉は、前頭葉を鍛えるトレーニングにおすすめです。
まずはけん玉として基礎となる、「とめけん」を練習してマスターしましょう。
とめけんができるようになれば、「もしかめ」「大皿」など、初球の技ができるようになります。
僕は毎日けん玉を練習していますが、1年かけて中級の「ひこうき」ができるようになりました。
以前は運転が下手だといわれていましたが、空間能力が上がり、運転に不安なく、うまくなりました。
SST ソーシャルスキルを高める
アスペルガーの治療法として用いられているのが、SSTソーシャルスキルトレーニングです。
SSTとは、コミュニケーション能力を高め、社会の状況で、ふさわしい対応をする能力を磨くというトレーニングです。
アスペルガーは、この状況のときにどうしたら正解なのかが分かっていないので、あらかじめ正しい答えを学んでおくことで、効果を発揮します。
読んでわかるSSTステップ・バイ・ステップ方式 2DAYSワークショップ
大人のアスペルガーには「読んでわかるSSTステップ・バイ・ステップ方式 2DAYSワークショップ」がおすすめです。
SST初心者の人のために、理論的に分かりやすく解説がされてあるので、始めやすいと思います。
面接のときどうやって好印象を持たせられるかなど、実践的な訓練ができます。
あたまと心で考えようSST(ソーシャルスキルトレーニング)ワークシート―自己認知・コミュニケーションスキル編
こども用はこちらの「あたまと心で考えようSST」がおすすめです。
うちの息子はアスペルガーなので、このワークシートを僕と一緒にやっていますが、学校での受け答えなどが日々よくなっているようです。
友達作りにも良い効果があるので、続けていきたいですね。
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